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政治が水族館から学ぶこと。市民の先入観を壊し本質を伝えるのか。

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実は水族館に行くのが好きである。

といっても年に何回か行く程度だけど、行くと丸1日いれる。 よくガイドブックなんかには午前中水族館→午後から別の観光地とか書いてあるけどとんでもない。 もったいなさすぎる。 各生き物の動きはいくら見てもあきないし、なにより各おり・水槽にはってある生き物の説明をきちんと読むだけでも半日はかかるんじゃないかな!?

そして、最近思うのが、自分がやっている「若者と政治をつなぐ」をコンセプトにしている活動(NPO法人YouthCreate代表として)が水族館・動物園から学ぶことが多い事。

<水族館ガール>というシリーズから多くを学ぶ。



水族館ガールという小説があり、現在第4作まで出ている。 NHKでもドラマ化されたので知っている人もいるかもしれないが、タイトル通り水族館で働く女性の奮闘記を書いた物語だ。 主人公はもともと水族館なんて関心がなく、市役所からの出向で水族館行きが決まり、なにがなんだかわからない状況で奮闘するというもの。

この物語から学ぶのは 「専門家が素人に対して行うコミュニケーションの2つの難しさ」だ。 この2つの壁についてラッコに関する章の物語から”ネタばれ”にならないように気をつけながら紹介する。

難しさ1:先入観の壁



主人公がラッコのショーの際に 「ほら、全然、かわいくない」 と言ったことにベテラン職員が凍り付く。 なぜなら、これまでは 「ラッコはかわいいよ。見に来てね」 という人集めの手法だったから。 しかし、ラッコは「動くぬいぐるみ」ではなく、生き抜くために活動している1つの「ケモノ」なのである。

映像などで「動くぬいぐるみ」的なかわいいシーンのみを知っている観客の思いを壊さない展示やショーをこれまでやっていたそうだ。 しかし、観客に近い主人公がラッコを学ぶ途上で自身がもっている「ぬいぐるみ」という先入観が変わっていく。 その過程のままをショーの中で観客に伝えていく。 とすると、きれいに驚きとともに観客が、ラッコの実態を知っていくわけだ。

「知らない人に珍しいものを見せる」ではなく「知っている人にどう見せるか」を実際の水族館でも試行錯誤をしているのだろう。

難しさ2:本質の壁



水族館は”研究機能”も担っている。 ただ、展示して観客に見せるだけではなく、大自然の中だと知り切れない水族(生き物)の生態を知り、繁殖の方法をさぐったりしている。 水族館ときけば誰もがイメージするイルカショーだって、研究の1つだったりする。 イルカ同士の水中でのコミュニケーションの方法や、イルカの運動機能の研究の観察の側面もある。 しかし、観客にとっては本質である研究はどうでもよく、いかに楽しんで見れるかということが大事なのだろう。

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