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戦争(暴漢)を招き寄せる誤った価値観

■「国よりも自分のことが好き」という言葉

 ウーマン村本氏の以下の発言が話題になっている。

 「僕は国よりも自分のことが好きなので絶対に戦争が起きても行きません

 子供の頃には誰もが思うことであり、リベラル界隈では、今でもよく聞かれる台詞でもあるが、この場合の「」というのは、「他国」と「自国」とに分かれると思う。「他国」である場合は納得もいくが、「自国」である場合はどうなのだろうか?

 「国」という言葉を「日本」という言葉に置き換えてみると以下のようになる。

 「僕は日本よりも自分のことが好きなので絶対に戦争が起きても行きません

 こう書くと、どこか違和感がある。例えば、中国や北朝鮮が攻めてきた場合は、自国内で戦争が起きているわけだから、「絶対に戦争が起きても行きません」というのはおかしい。もし、その言葉通りだとするならば、「逃げる」という意味合いになってしまう。

 「僕は日本よりも自分のことが好きなので、中国や北朝鮮が攻めてきたら逃げます

 これが、村本氏の言っていることの翻訳文になるが、これでは納得できなくなってしまう。

■「国」には「自分」や「家族」も含まれる

 もし、自宅に暴漢が現れて、お金を奪い、家族を傷付けられた場合はどうするのか? その場合も「逃げる」となってしまうのだろうか?

 暴漢が自宅に現れた場合、「国」は関係ない。関係があるのは、まさに自らが言うところの「自分」である。他国が攻めて来た場合、守るべきは「国」ではなく「自分」そのものなのだ。
 「国」という言葉の中には、「自分」も「家族」も含まれている。「自分」や「家族」が好きなら、他国が攻めてきた場合は、否が応にも、戦争に参加せざるを得ない。「自分も家族も好きですが、戦争には参加しません」では、財産を奪われても、家族を傷付けられても、自分が殺されても構いませんということになってしまう。

 自宅に暴漢が現れた時に役に立つものとは何か? アメリカでは「拳銃」だが、日本では「武器を持たないこと」になっている。要するに、無抵抗なら、暴漢は何もしないということを意味しているが、これほど暢気な話もない。

 無法地帯と化したスラム街に、下着も付けずに歩く美女がいたとして、その女性が何も抵抗しなければ、暴漢に襲われない可能性は限りなく0に近い。金融資産をたらふく貯め込んでいると思われている日本人は、暴漢から見れば、まさに美女であり、その美女が武器も持たずに、抵抗もしないと言っているのだとすれば、それが、どういう結末を迎えることになるかは、誰でも想像が付くと思う。

 「国よりも自分のことが好き」であるならば、なおさら、武装することが重要だと思われるのだが、戦後の日本では「国」と「自分」は別のものという価値観が覆うに至った。この誤った価値観こそが戦争(暴漢)を招き寄せる淫靡な香りになるのである。

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