- 2017年08月20日 08:28
お酒を飲むと記憶力が良くなる?意外なニュースの真相は
1/2この7月、英エクセター大学の研究者たちが「お酒を飲むと、記憶力が良くなる」という論文(※1)を発表して話題になりました。
直感的には「そんなわけないじゃん!」と思ってしまいますが、論文によると、過去に複数の研究で実証されている現象なんですって。でも一体、なんで?いま考えられているメカニズムは、とても興味深いものでした。
注)後半でも触れますが、この研究はお酒の飲みすぎを勧めるものではありません。念のため!
お酒を飲むと、直前の記憶が強化される
ポイントは、強化される(定着しやすくなる)記憶とは「飲んでいる最中」のものではなく、「飲む直前」のものだということです。
どんな実験だったか、概略をまとめました。

実験の内容イメージ(筆者作成・画像素材:いらすとや)
実験の参加者は、まず2つのグループに分けられました。どちらのグループも、同じ単語や画像などを覚えるよう指示されます。
その後、片方のグループは好きなだけお酒を飲みました。ちなみに1人あたり平均でフルボトルのワイン1本分ほどのアルコールを摂取した(アルコール量82.59g)ということです。酒豪の人が多かったんですかね・・・。
そして「飲んだ直後」と「次の日の朝」の計2回、覚えた単語や画像を思い出すテストを受けました。
「飲んだ」人と「飲まない」人でテストの成績を比較した結果です。

※1より筆者改変(項目名などを和訳しました)
飲んだ直後のテストでは、お酒を飲まない人(青)に比べ、飲んだ人(オレンジ)の結果は悪いものでした。
しかし翌朝になると、飲まない人の結果が低下した(忘れてしまった)のに比べ、飲んだ人は向上し、両者の平均値は逆転(※2)しました。
しかもアルコールを多く飲んだ人ほど、結果が良くなる傾向がありました。研究グループは「アルコールを飲むことによって、飲む直前の記憶が強化された(定着しやすくなった)」としています。



