- 2017年08月19日 15:58
VALUを勧めるブロガーは、VALUのリスクを分かっていない
2/2はてなブロガーとVALU
さて、はてなブロガーには、VALUで100万単位で儲けている人たち、今回の騒動で大損した人たちがいる。
今回の騒動で、彼らのブログやtwitterを読んだところ、「この人たちは、VALU以外の投資経験がほとんどないのでは?」と思った。
たとえば、前述した井川氏が、朝一番で全VALUを売ったこと。
関係者が全売りしたときは、「売り」の選択肢しかない。
こういう情報が取引時に分かること自体、VALUのシステムに驚いた(いくらでも儲けられるから)。
だけど、ヒカル氏が全VALUを売ったときさえ、疑問を抱かずに買い増ししていたはてなブロガーたちがいた。
また、今回の騒動は、私には致命的に思える。
VALUのシステムは、穴だらけで参加者の善意が試されるシステムだが、VALU運営は根本的な見直しを考えていないようだ。
日本経済新聞で報道されたことから、今までVALUを知らなかった仕手筋(株価操作をする集団)なども参戦してくるだろう。
私だったら、一旦離れて様子を見る。
だけど、危機感を抱いているはてなブロガーは少ないようだ。
はてなブログには、ふつうにブログをやっている、投資とか何も知らない人たちもいる。
はてなブログを始めて、友だちがほしければ、VALUをやっている人たちのグループに大抵は入る(最大グループで目立つから)。
そこではだれも、VALUを否定する人はいない。
「わたし何も知らなかったけど、みんな簡単に儲けてる! 私もVALUやる!」となるだろう。
こわいのは、VALUを勧める当人が、リスクをあまり分かっていないまま勧めていることだ。
もしくは、分かっているけど、VALUを買ってもらうことやビットコインの高額なアフィリエイト料で儲けたいから、あえて勧めているか。

はてなブログがVALUへの入口になるのは問題だと思うので、VALUの売買を勧められない理由を書いておく。
VALUをおすすめできない理由
まず、VALUは有価証券ではないので、金融商品取引法などによる消費者保護がないこと。
それ以外は、
- そのため、法の抜け穴を突いて、素人でも相場操縦が簡単にできる(今回で実証済)
- さらに、有名人と組んだ仕手筋が入り込んでくることが予想される
- 法だけではなく、システムにもこれといった規制がなく、参加者の善意参加が前提で作られている
- VALUを発行する側はノーリスク(匿名のFacebookアカウントでも発行でき、逃亡が可能←匿名はそもそもFacebookの規約違反)
- どのVALUが信頼できるのか判断できない(今回のヒカル氏のように)
- どのVALUが割安なのか判断できる指標がないので、自分ルールが決められない
- 円をビットコインに換えたくない(現在高騰中なので高値で買うことになる)
私にとっては、信頼度や適正価格が判断できないものにお金を出すことは、「投資」ではなく「投機」、つまりギャンブルになる。
星ほどある投資の中から、VALUの売買を選ぶ理由がみあたらない。
「今この瞬間は儲かるのだから、やらないことこそリスク。バカになって踊るべき」と思う人は勝手にやればよい。
だが、必ず「ゼロになってもいいお金」で投機し、生活費や教育費などの貯金は使わないこと、は守った方がよいと思う。
なお、VALUの発行は、ほぼノーリスクハイハイリターンである。
しかし、現行の穴だらけのシステムで、「私のVALUを買ってください」とはとても言えない。
たとえば、「あなたは、110円でドル円を買って111円で売りました。10万円儲かりました。その裏では、110円でドル円を売って111円で買い戻し、10万円損した人がいます。その人の10万円が、あなたの財布に入ったのです」という話がある。
実際はこんなに単純ではないが、参加者全員が100%儲かる投資はない。
VALUは、他の投資よりも、そのことがはっきり感じられる投機だと思う。
実際に、ヒカル氏を信じた人たちのお金は、みんなヒカル氏の財布に入ってしまった。
自分がVALUを発行することで、買ってくれる人に(私の想定を超える)損をさせる可能性があることが、私には耐えられない。
「お前はそんなだから、はてなやBLOGOSで叩かれてるだけの儲からない負け組ブロガーなんだよ」と言われるだろうが、私はお金よりも信頼が大切なので、いつも読んでくれている読者さんにVALUを勧めることは、絶対にしない。
(VALUはクラウドファンディングと理念が近く、新しいチャレンジをしたい個人を寄付・応援する位置づけで、VALU運営も投機を禁止しているのに、マネーゲームの側面が目立ってきて、つけ入る人たちも増えてきたのは残念だ)
(↓寄稿したので、読んでくださいにゃ~)



