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月9「コード・ブルー」人命が助かるという即物的な感動に疑問

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スポンタ中村[ブロガー]

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フジテレビの月9ドラマ「コード・ブルー3」が好調である。

本誌「メディアゴン(http://www.mediagong.jp)」は、業界関係者も閲覧していると思うので、あえて指摘するが、「コード・ブルー」は〈アンチドラマ〉である。したがって、この作品を手本に月9枠を復活させようと思ってはならぬ。

小津安二郎監督の遺言は「映画はドラマだ、アクシデントではない」である。では、ドラマとは何か。その手がかりは、溝口健二監督が脚本家の新藤兼人氏に語った言葉「これはシナリオではありません。ストーリーです」にある。

小津・溝口というふたりの巨匠の言葉から類推するに、〈ドラマ〉とは、客が〈感情移入〉する主人公がいて、〈対立〉する登場人物との間で、意志と意志のぶつかりあうこと。

TBSの演出家・鴨下信一氏は、「今のドラマにはアンタゴニストが足りない」と「新・週刊フジテレビ批評」(2010年)で語っている。〈アンタゴニスト〉とは「対立関係にある登場人物」のことである。

「コード・ブルー」のあらすじはウェブにアップされているから確認すれば分かることだが、〈アンタゴニスト〉はきわめて弱いと言わざるを得ない。

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