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二度と来る気にさせない店舗づくり

先日近所にあるドラッグストアがリニューアルオープンしたのだが、なんというか二度と来たくなくなるような店舗に変わっていた。


リニューアル前は商品棚が複雑に入り組んでいたのだが、リニューアル後は各棚はレジカウンタからの見通しが確保されるように平行に並べられている。通路の端には監視カメラが所狭しと並べられ、すべての通路・棚を死角無く監視ししている。更に広角ミラーが各角に配置され、レジカウンタにいる店員からの目が届くようになっている。

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レジカウンタからの見通しが確保された店舗レイアウト

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この1枚に6台の監視カメラが並んでいる(しまった概要図では数が足りない)

監視対象は客だけではない。レジカウンタの端末直上には、レジの手元を写す監視カメラが真下を向いて設置されており、店員の現金の扱いを常に記録している。この店のオーナーは客も店員も誰も信じていないようだ。

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お客様のための防犯システム

各監視カメラには「防犯カメラ録画作動中」という札が架けられており、「弊社は、お客様の安全を確保するために防犯システムを作動させております。」という白々しいとしか言いようがない説明が付与されている。誰がこの説明を信じるのだろうか。

全国万引犯罪防止機構による第11回全国小売業万引被害実態調査分析報告書によれば、ドラッグストアの年間総売上に対する不明ロス金額の構成比は0.47%で、ホームセンター・カー用品(0.76%)、服飾・服飾雑貨(0.72%)、その他専門店(0.68%)、時計・めがね(0.62%)、玩具・ホビー用品(0.53%)に次ぐ第6位となっている。有効回答220社の平均は0.41%である。


ドラッグストアの不明ロス金額の内、50.9%が万引きによるもので、以下、管理誤り(23.8%)、不明(15.3%)と続いている。ドラッグストア1社あたりの万引き犯の確保数は49名となっている。確保した人数ベースの万引き犯罪被害金額はドラッグストア平均で1,676,781円に上がっている。平均値では百貨店に次いで2位の水準だ。


P44以降に掲載されている「多くの方々に知ってほしい万引犯罪の実態、もしくは効果が上がったと思われる取組事例」を読めば実感できるが、万引きが店舗運営において死活問題になっていることは疑いない。万引被害を少しでも減らすには、監視カメラを大量導入し死角をなくして万引きできない雰囲気を構築することは有効なのだろう。店側の対策としては妥当なものだし、その必要性についても理解できる。

しかし一方で、こうしたすべての人を泥棒とみなすような店には二度と行きたくないと思ってしまうのもまた事実だ。こういう店に入りたいと思いますか?

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