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  • L.star
  • 2011年04月07日 06:55

制約条件理論で考える災害時の行動

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3月11日の東日本大震災におきましては、ご遺族・被災者の皆様に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。海外在住のL.starにはささやかな寄付活動等しかできませんが、出来る限りのことで日本の復興をサポートしたいと思っています。

このニュースはオランダでも大々的に取り上げられ、特に福島原発は毎日トップニュースで取り上げられるほどで、リビア空爆の多国籍軍にオランダが参加、と言うニュース(これも相当な大ニュースですが)でようやく置き換わりました。

また、オランダ人の隣人や同僚もこの未曾有の大災害に大変に心を痛めており、彼らからたくさんの真摯なお見舞いの言葉をいただいております。さらにはオランダにおいても多数のチャリティイベントが開催されており、4/13にはアヤックスvs清水エスパルスの親善試合まで行われるとのことです。いつもながらですがこの種のニュースはポートフォリオが充実しております。

はてさていつものブログ調に戻るとして、思い起こすこと16年前、L.starは神戸に住んでいて被災している。幸いにも被害の大きかったエリアからは離れていたため避難所暮らしになるほどではなく、それほど大変ではなかった。が、それでも数ヶ月は不自由な生活を強いられることになったことは良く覚えている。

しかし自分にとっての震災の一区切りとは何だっただろうか、と思い出すと、やはりガスが復旧した3月中旬までだっただろう。地震や火事のような一次・二次災害のあとは、ライフライン復旧までのひとまずの復興まで、が一番大きかった。そのあとは三宮商店街のようなもっと奢侈的なものが続いた。自分にとってのインフラが如何に大切なものだったか、と言うのを思い知らされた次第である。

そういったことを考えながら、今日本では本当にたくさんのことが起こっていて、それについてたくさんの意見などが流れているのを見ながら、一つの原則が見えてきたので今日はその話をしたい。といっても決して珍しいものではなく、制約条件の理論(以下ToC – Theory of Constraints)のお話である。

ToCにおいては、ボトルネックの存在によって生産力が制限される、と言うのが一つのトピックである。それは我々の生活に照らし合わせてみると、水道ガス電気などのインフラ、物流、衣食住などのリソースなどがあげられるであろう。これらが十分に供給できてこそやっと従来通りの生活にまで戻れるというものである。そこで導ける原則が「ボトルネックとなるリソースを消費したり、供給を妨げる行為」は悪であり、逆に「ボトルネックの制約を取りのぞく行為」は善になる、ということである。

ではボトルネックとはもっと具体的に言うと何だろう。

震災初期においては基本的なライフライン、水や食料の供給がそれにあたる。だからこそ救助活動に駆けつけるのは完全装備で食事から何から自前で持て、さらにはライフラインを臨時に供給できるような自衛隊のようなプロである必要がある。ボランティアのような人では、あくまで基本的なライフライン復旧後のお話である。

また、援助物資の供給に当たっては、量が不足するのはごく初期段階だけで、あとになると実際に振り分ける部分や物流がボトルネックだ。善意のつもりで個人が物資を送ると、こういうところのリソースに負荷が掛かることになる。こういうときには大量の標準化された物資がなによりもありがたいだろう。

災害援助と言うことで救助隊なども多数現地入りしたが、用意は出来ているのに待たされた、ということも多かったという。外国の救助隊を待たせる(あるいはひとまず断った)政府や民主党の対応が批判されたが、こういう大量のリソースは計画だって整然と投入されることが重要である。投入可能になるまで待つ、というのは司令部のボトルネックに負荷をかけない行為なのだ。闇雲に投入したら、さらなる混乱を招いたことだろう。

首都圏では計画停電が話題になったが、これとてボトルネックは主に昼間のピーク時電力であった。そんなところで夜間電力の削減にどれほどの効果があるか、というと昼間の電力削減に比べると効果は限定的だったろう。また60Hz地域や北海道からの送電は途中の送電容量に限界があるから、これらの地域での節電も東京電力への影響はほぼ皆無である。

また、震災で被害に遭わなかった幸運な人たちも、パニックに駆られて行動しては新しいボトルネックを作る羽目になってしまう。例えばペットボトルやトイレットペーパーの買い占めが起こったそうだが、不要なまでの買い占めは典型的な部分最適化である。そして必需物資の生産が逼迫したり、非被災地域の物流がパンクするようになってしまっては大問題だ。必要なのは全体最適化である。

こういった話は別にすでにあちこちで語られていることであり新鮮みはないが、L.starが言いたいのはそれらが全て「ボトルネックに負荷をかけるな」という一言で全て説明可能だ、ということである。

もう一度まとめると

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