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アングル:中国鉄鋼生産、夏枯れと無縁の高水準

[北京 14日 ロイター] - 中国の鉄鋼生産は例年なら夏場に減速する。気温上昇に伴う建設活動の鈍化で需要が弱まるからで、その後秋口に建設活動の復活と歩調を合わせて生産が持ち直す。

ところが今年はそうした夏枯れとは無縁の様相を呈しており、各製鉄所は政府が問題のある設備を強制的に閉鎖したことで生じた供給ギャップを埋めるため、また現在トン当たり1000元という高い利益率を得られる機会をとらえようとして、積極的に増産している。

実際7月の鉄鋼生産量は前年同月比10.3%増の7402万トンで、6月の7323万トンを抜いて過去最高を更新した。

一部のアナリストの見方では、政府統計にはこれまでずっと違法な設備の生産が算入されず、環境基準を順守する製鉄所の生産だけ反映されてきた結果、足元で後者の生産が増えたことで過去最高水準に達したのだという。

リベラムのアナリストチームは「(違法工場の)閉鎖を受け、正式に認められた製鉄所が供給の穴を埋めるため生産を増やさざるを得なくなり、それが生産統計を歪めている」と指摘した。

つまり元来、統計に基づいてアナリストが想定していたよりも実際の生産量が多かったのかもしれない。今年閉鎖された設備の生産能力は3000万─5000万トンと、中国の年間生産量の約4─7%に達するとの試算もある。

サブライム・インフォメーションの鉄鋼アナリスト、Liu Xinwei氏は「高い利益率や、インフラおよび不動産市場の予想を上回る需要に突き動かされる形で、製鉄所は質の悪い設備に対する取り締まりで生じた供給不足を懸命に埋めつつある」と語り、夏枯れの季節になっても生産が落ちないと説明した。

その上で同氏は、季節的に需要がピークとなる9月と10月の到来で、鉄鋼生産はさらに上向くかもしれないと予想している。

一方で生産増加によって、長らく続いてきた鉄鋼製品価格の上昇基調を脅かす恐れも出てきた。年初来で約50%上がった鉄筋先物は先週、一時トン当たり4016元を付けたが、14日には2.6%下がって3807元で引けた。

(Josephine Mason、Muyu Xu記者)

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