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ソフトバンク電波改善宣言の進捗が明らかにやばい

ソフトバンクモバイル株式会社は2010年3月28日、ソフトバンク電波改善宣言を高らかに宣言し、他社に比べて貧弱とされる電波環境を一年で改善するコミットメントを行った。

中でも2010年度中に基地局を倍増する基地局倍増計画は大きな注目を集めた。2010年3月現在で約60,000局*1の基地局を1年後に120,000局までに増やすというのだ。Vodafone時代も含めて7年余を経てようやく60,000局にまで増やした基地局をたった1年で倍増するというのだから正気の沙汰ではない。それでも孫正義氏は「電波改善の件、必ずドコモを抜きます。少し時間は、かかりますが男のプライドにかけて必ず成します。」とまで言ってのけ、ユーザは期待を持って見守っていたのであった。

果たして期待は裏切られることなく、達成されるのだろうか?

さて、宣言から7ヶ月を経た11月9日、ソフトバンクは現時点における基地局整備状況を発表した。それによれば、11月9日時点で73,495局、目標達成まで46,505局であるという。サイトには順調に増加するグラフが描かれ、120,000局達成に向けて邁進していることをアピールしているようだ。

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しかしちょっと待ってほしい。2010年4月が60,000局で、2011年3月が120,000局としてはどうもグラフの縮尺があっていない。数は2倍なのに棒グラフの高さは5倍以上に見える。そこで、縮尺をあわせてみたのが次のグラフだ(本来は横軸の波線も外すべきだが)。

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このグラフを見ると一目瞭然のように、この7ヶ月における基地局の増加のペースはあまりに遅い。このペースで推移すると3月末時点での基地局数は83,134。目標には36,866も足りず、達成率は69.3%に留まる。 あまりにペースが遅いのでちょっとグラフに細工をしようかと思ってしまうのも無理からぬところだろう。

目標達成にはあと5ヶ月の間、9,301局/月のペースを維持しなければならない。今までは1,928局/月なので実に4.8倍のペースだ。4.8倍ものペースアップが果たして可能なのか?どんなマジックを使えばそのようなことが可能になるのか?

ソフトバンクモバイル社長の孫正義氏は、光の道構想をぶちあげ、税金を1円も使うことなく2015年までに国内の全世帯に光回線を整備できると主張している。さらに孫社長は、非現実的だとする批判に対し、自ら腹をくくってやるとして、ソフトバンクが5000億円出資し、1兆円の負債とともに引き受けて1社だけでもやり遂げてみせると豪語してみせたが、まずは自社のコミットメントを達成しないと、誰も信じてはくれないだろう。

まずは足元から固めてはどうですか?

脚注

  • *1:ただし、2010年3月のソフトバンクモバイルの基地局免許数は40,034に過ぎず、ソフトバンク公表値とは2万程度の誤差が存在する。これに関しては、ソフトバンクモバイル副社長松本徹三氏により、ソフトバンク公表値は中継局を含んでいるためと説明されている。

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