記事

菅直人の原発事故告白を糾弾する

 菅直人が、首相を辞任したとたんにメディアで原発事故直後の模様を告白している。

 それをメディアが競い合うように報道している。

 これは異常、異例なことだ。

 原発事故を第三者機関が検証することは重要だ。

 だからこそ菅直人はみずから畑村洋太郎という学者を任命して福島原発事故の調査・検証委員会を立ち上げた。

 その報告書が完成、提出されないうちに、最も情報を持っている当時の最高責任者が一方的にメディアに告白しているのだ。

 しかもその内容は官僚・東電がいかに無策であったかを赤裸々に語り、その無策のすべてを押し付け、その制約の中で自分はやるべきことはやったという自己弁護に終始している。

 共同インタビューではなくメディアに個別に語っている。

 メディアは特オチをおそれてこぞって書く。

 一日遅れた毎日は、それを取り戻すべく毎日新聞は9月7日の紙面の2ページ全面を割いて前代未聞の解説記事を書いている。

 何のために菅直人はこんな事をするのか。

 そんなことなら何故首相在任中に国民に明かさなかったのか。

 それは、告白する事によって自らの責任の免罪符を得るためだ。

 告白情報と引き換えに批判をしないという取引をメディアと交わそうとするものだ。

 なぜ免罪符が必要なのか。

 それは政界にとどまって政治屋稼業を続けたいからだ。

 首相を辞めて夫妻でお遍路めぐりするなどとは真っ赤なうそだ。

 未練たらしくいつまでも政治にしがみつきたいための免罪符なのだ。

 政治に残って何をやりたいのか。

 菅直人は脱脱原発の実現だといった。もはやそれしかない。

 しかし本当か。

 おりしも9月6日は作家の大江健三郎らが記者会見を開き9月19日に明治公園で「さようなら原発5万人集会」を開き千万人の国民運動につなげたい、国民の手で政治家を動かしたいと宣言した。

 菅直人の脱原発が本当なら、いまこそこの国民運動の先頭に立って政治を脱原発に向かって動かさなければならない。

 果たして菅直人にそれができるのか。

 菅直人の真贋のすべてはそこにある。

 菅直人の免罪はすべてここにかかっている。

トピックス

議論福島第一原発処理水の海洋放出は許容できるリスクか?

ランキング

  1. 1

    ひろゆき氏が日本の日付管理評価

    西村博之/ひろゆき

  2. 2

    田原氏「菅首相は地雷を踏んだ」

    田原総一朗

  3. 3

    北野武 死の「理由」憶測に持論

    NEWSポストセブン

  4. 4

    岡村結婚の裏に涙のエレベーター

    文春オンライン

  5. 5

    野党合同ヒアリングの悪者さがし

    千正康裕

  6. 6

    東京五輪中止の噂に組織委真っ青

    WEDGE Infinity

  7. 7

    大阪市なくなるのは嫌という心理

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  8. 8

    在宅勤務のオンライン会議に弱点

    ヒロ

  9. 9

    白昼堂々万引きも放置? 米の現状

    後藤文俊

  10. 10

    給付金効果はあったが見えぬだけ

    自由人

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。