記事

東京都議会が死んだ日。情報公開なんて大ウソだった。

こんにちは。東京都議会議員(大田区選出)のやながせ裕文です。

本日は、新しい任期が始まって初めての臨時議会が開催され、議長・副議長選挙のほか、オリンピック・パラリンピック特別委員会設置などが決定。

しかし、私たちが提案した「市場移転問題特別委員会」の設置は、都民ファーストの会、公明党、生活者ネットの反対により否決された。

都議選直前の6月20日に突如、小池知事から「築地は守る、豊洲を活かす」という基本方針が発表された。まさに狙いすましたかのように「議論する」隙を与えないタイミングでの発表だった。

過去の記事(小池知事は、W市場プランの説明を尽くせ!)でも書いたとおり、この「築地は守る、豊洲を活かす」が何を意味しているのか、誰もわからない状態が続いている。実務を担う都庁職員さえも「絵が見えない」状況なのだ。市場関係者の皆さんはずっと不安でいっぱいだ。

築地市場を売却することなく、どのように借金を返していくのか。築地にどのような市場機能をもたせようとしているのか。小池知事は常日頃から述べている通り、決断に至る検討プロセスとその根拠を「情報公開」するべきだ。このままでは小池知事の手法こそが「ブラックボックス」だという誹りを免れることはできないだろう。

また、都議会はこの「ブラックボックス」を解明し、小池知事のW市場プランが、都民の利益にかなったものかどうか、徹底して議論する責任がある。その議論の場こそが「市場移転問題特別委員会」なのだ。

「常任委員会で議論すればいい」というのが、反対の主な理由だが、これはこれまでの「議論させない」「隠蔽体質」だった都議会の常套句。常任委員会は、様々な案件を隠れ蓑として「議論させない」環境が作りやすい。スピード感もなければ、多岐に広がる市場問題を議論できないことは明らかだ。だから、これまで「特別委員会」を設置して議論してきたではないか。

先の都議会議員選挙では、「情報公開」を改革の一丁目一番地と訴えた「都民ファーストの会」が大勝し、都議会第一党として議会運営をコントロールする重責を担うこととなった。

都民からの大きな「改革への期待」を背負った、その最初の議会で否決されたのが「市場問題特別委員会の設置」だ。これほど皮肉なことはない。

四年間の任期の最初の議会で、情報を開く場が、「情報公開」を訴えて当選した圧倒的多数の議員によって消滅した。

くさいものにフタをする「隠蔽体質」の都議会に全力で逆進している。都民を守る都議会から、知事を守る都議会に。

今日は、都議会がチェック機能を果たせないことを証明した「都議会が死んだ日」となった。非力を悔やむが、これからも粘り強く訴えていきたい。

あわせて読みたい

「都議会議員」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    富田林署員エロサイト閲覧に衝撃

    赤木智弘

  2. 2

    親世代と大違い 名門私立の凋落

    PRESIDENT Online

  3. 3

    沖縄の民意無視 土砂投入に怒り

    五十嵐仁

  4. 4

    絶望的にスマホ無知 日本の現状

    キャリコネニュース

  5. 5

    パリ暴動 マクロン氏の冷酷措置

    田中龍作

  6. 6

    富裕層の贈り物はなぜ気が利くか

    内藤忍

  7. 7

    HUAWEI排除「通信は安全」幻想に

    S-MAX

  8. 8

    消費税 クレカ還元は金持ち優遇

    舛添要一

  9. 9

    賃金上昇せず 増税で景気後退か

    MONEY VOICE

  10. 10

    前原氏 バラバラ野党の現状謝罪

    国民民主党

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。