記事

加藤嘉一氏「反日感情を誰よりも怖がってるのは中国共産党」

1/4
加藤嘉一氏。
加藤嘉一氏。 写真一覧
10月29日、国立代々木オリンピック記念青少年総合センターで開催されたイベント「WorldShift Actions」。「Earth JAPAN〜地球に生きる僕たちが、”今”日本のためにできること〜」をコンセプトに、多くの登壇者が、学生を中心にした若い世代に向けて、自らの経験や、提言を行った。
「中国から見た日本」というテーマでは、27歳にして"中国で一番有名な日本人"と言われる英国フィナンシャルタイムスコラムニストの加藤嘉一氏が登壇、時に身振り手振りを交え、聴衆へ檄を飛ばした。【取材・構成:BLOGOS編集部 大谷広太】

「胡錦濤さんはガンガン批判してくれと言ってくれます」


こんばんは、北京から来ました加藤嘉一と申します。本日はお招き頂いて本当に光栄です。さきほど主催の大学生の皆さんとお話をしましたが、手作りでこういったアクションを起こすというのは非常にすばらしいことだと思います。

僕が日本に帰ってまずやることは、むさぼるようにYouTubeを見ることなんです。中国には言論統制がありますから、見ることができないんです。「加藤さんTwitterやらないんですか?」ってよく聞かれるんですよね。それも中国からはアクセスができないからやってないんですよね。中国では、劉暁波さんのことを「素晴らしい」と言うことはできません。今、国家の英雄は劉暁波さんではなくて、尖閣の漁船の船長ですから(笑)。僕も向こうで生きていくために、中国を持ち上げることもあります。"共産党はガバナンスしっかりやっている"とか、持ち上げるところは持ち上げて、批判するところは批判しています。ただ自分の役割というのは、きっちりと、中国の国内に存在する経済、社会、あるいは国民性、マインドセットの問題というのを指摘していくことだと思っています。

やっぱりそれが中国における「言論」なんですが、そんな中でも、胡錦濤さんをはじめとした首脳の方々は「加藤さん頑張ってくれ、もっと中国をガンガン批判してくれ」と言ってくれます。少しずつではありますが中国の言論環境も変わってきていて、自分たちが変革を遂げていく上で有利になるファクターやレイヤーを抱えたいと思っているのだと思います。文革以降無くなってしまった儒教の伝統に替わって、欧米の民主主義、統治、人権、自由も受け入れられていって、新しい価値観が生まれようとしています。社会主義市場経済という、ある意味では非常に歪んだ体制の中でやっていく上で、長期的に発展していけるための価値観を模索しているところなんだと思います。

北京と東京を往復している、欧米の新聞社や通信社の特派員と話をしていると、日本の記事は書いても載らないが、中国の話なら何を書いても載ると言うんです。それだけみんな中国に注目して、読みたがっているんですよ。もちろん悪いニュースもありますよね。高速鉄道の事件だとか、社会のブラックな部分もどんどん出てきています。中国共産党による言論統制もありますが、今や中国には5億人以上のネットユーザーがいて、携帯電話を持っているのは9億人以上もいるんですよ。そうなると、いくら中国共産党が情報を上から潰そうとしたり、「ジャスミン革命やるな」とか言ったりしたって、無理なんですよね。中国人というのは、非常に頭が良くて、インテリジェンスとネットワークに長けていますし、裏を取ったり、口コミで情報を流したりリークしたりするようなことにも長けています。

だから、中国のひとたちは何も物事を考えてないとか、洗脳されているとか、現状に甘んじているというような見方は完全に間違っています。彼らはわかった上で知らないふりをする、シラを切る。プラグマティックですよ。

トピックス

ランキング

  1. 1

    話通じぬ韓国に「もう駄目かも」

    やまもといちろう

  2. 2

    「韓国は中露の標的に」北が予言

    高英起

  3. 3

    米朝首脳から無視され始めた韓国

    早川忠孝

  4. 4

    米にも露呈した文大統領の異質性

    木走正水(きばしりまさみず)

  5. 5

    山本太郎氏は都知事選に出るべき

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  6. 6

    「嘘の天国」韓国本が自国を批判

    高英起

  7. 7

    権力叩く朝日が生むマスコミ不信

    fujipon

  8. 8

    原発なくとも東電の電力は余裕

    かさこ

  9. 9

    日本の姿勢では改善せぬ日韓関係

    柚木道義

  10. 10

    韓国が教科書から漢江の奇跡削除

    SmartFLASH

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。