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「慰安婦問題」に代わる「強制連行」という新たなカード 映画『軍艦島』韓国内の反応が冷たい理由 - 崔 碩栄 (ジャーナリスト)

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映画評論家からも、一般人からも厳しい評価
強制動員問題は第二の慰安婦問題になるのか

 多少批判的意見も出ているとはいえ、映画の出発は最高の出来だったといえる。だが、評論家たちのつけた点数、そして観客たちの評価は芳しくない。ポータルサイトNAVERに寄せられた10点満点での評価では、評論家及び記者たちによるものが6.22、ネットユーザーによるものが4.95を記録している(7月31日現在)。

 この数字も決して良いものとは言えないが、それも評論家たちがCJエンターテイメントを配慮した数字だという批判がある。普通は評論家たちの点数が一般人による評価よりも低いからである。例えば、慰安婦を素材にした映画『鬼郷』はネットユーザーたちが9.17の高評価をつけたのに対し、評論家たちは5.80の評価をつけている。

 一般人の中ではストーリーが陳腐だと評価する声が多いが、それでも興行自体は成功するだろうと予想されている。膨大な数の上映館、マスコミの支援、組織の団体観覧を考えれば数百万の観客動員は難しくないからだ。

 それでも、映画の成功や失敗とは無関係に、映画の内容が事実であるか否かとは無関係に「強制連行」という素材は当分の間韓国内で、そして日韓関係において熱い「歴史論戦」の材料として引き合いに出されることだろう。韓国側の立場で言えば「慰安婦合意」を結んだことで、今まで日本に圧力をかける手段として使われてきた「慰安婦問題」というカードを使えなくなっている。

 それに代わり日本に圧力をかけられる新しい「カード」として使えるのは「強制連行」しかないからだ。日韓関係の「氷河期」だった朴槿恵政権に比べ少し柔軟な文在寅政権に変わったとはいえ、「強制連行労働者」というカードを利用しようとする勢力がいる限り、日韓の溝が埋まるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

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