記事

柳井正と孫正義が憧れた「マック創業者」

1/3

(経済ジャーナリスト 高井 尚之)

世界最大のハンバーガーチェーン「マクドナルド」を築き上げたレイ・クロック。彼のビジネス手法は多くの企業人に影響を与えている。なかでも、ファーストリテイリングの柳井正社長とソフトバンクグループの孫正義社長は、彼の自伝『成功はゴミ箱の中に』(プレジデント社)を「バイブル」と評している。同書を原作にした映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』の公開(角川シネマ有楽町ほか、全国公開中)を記念して、クロックの魅力を紹介しよう――。

■若き日に「金言」を手帳に書いた柳井氏

画像を見る
ファーストリテイリングの柳井正社長とソフトバンクグループの孫正義社長(2006年11月撮影)。2人の特別対談は『成功はゴミ箱の中に』(プレジデント社)に収録されている。

映画『ファウンダー』の主人公で、世界最大のハンバーガーチェーン「マクドナルド」の実質的創業者であるレイ・クロック(1902年-1984年)は、セールスマンから大富豪となった“アメリカンドリーム”の体現者です。そんな彼を、日本を代表する経営者の孫正義氏(ソフトバンクグループ社長兼会長)と柳井正氏(ファーストリテイリング社長兼会長)は敬意を持って見つめます。

特に柳井氏は「ユニクロ」を起業する前に、クロックの言葉に強い影響を受けました。映画の原作となったレイ・クロックの自伝『成功はゴミ箱の中に』に収録された孫正義氏との対談で、柳井氏はこう明かしています。

「レイ・クロックのことを知ったのは1冊の本(『マクドナルド――わが豊穣の人材』ジョン・F・ラブ著)からです。大学を出て、宇部に戻り、父親が設立した衣料品の会社に勤めていた頃でした。本のなかにレイ・クロックの印象的な言葉が載っていて……。
「Be daring(勇気を持って)、 Be first(誰よりも先に)、 Be different(人と違ったことをする)」

これこそ商売の真髄だと思って、手帳に書き写したのを覚えています。
(『成功はゴミ箱の中に』特別対談より)

その後、柳井氏は、1984年にカジュアルウエア「ユニクロ」の第1号店を広島県広島市に出店します。さらに東京に積極出店して、日本を代表するカジュアル衣料チェーン店に育て上げたのはご存じのとおりです。事業活動を見ると、この言葉を実践しているのがわかります。柳井氏は「レイ・クロックは私にとって恩人といえる」と話しているほどです。

あわせて読みたい

「企業経営」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。