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朝日新聞の落日

 ジャーナリズムの使命が権力を監視する事にあるとすれば、ジャーナリズムはあらゆる観点から弱みを持ってはならないのだろう。

 弱みを持たないということは容易ではない。

 しかし、それでもジャーナリズムはそれを目指さなければならない。

 弱みを持ってしまえば何を言っても、書いても、相手にされなくなる。

 たとえば読売新聞だ。

 読売新聞中興の祖と言われる正力松太郎がCIAから暗号名まで与えられて日本国民を情報操作する片棒を担がされていた事が、米国の公文書などで明らかにされ、いまや広く国民の知るところとなった。

 特に今回の原発事故との関連において、日本に原発を導入する役割を果たした人物が正力松太郎であり、その動機が個人の権力欲を満たすことにあった事まで明らかにされた。

 いまの読売新聞とその社員が、いくら自分たちとは関係ない話だと冷静を装っても、「読売新聞は売国新聞だ」の一言で、グウの音も出ないに違いない。

 そしていま朝日新聞がその窮地に立たされている。

 発売中の週刊現代が東電マネーの一番のターゲットが朝日新聞だった事を書いている。

 そんな下心のある東電マネーを受け入れた朝日新聞の実態を明らかにしている。

 しかもその実態は、政治部幹部や論説主幹までつとめたOBたちの食い扶持稼ぎだったという。

 官僚の渡りや天下りと同じようなあさましい構図だ。

 今更、「軽率だった」とか、「反省している」などと言い訳しても始まらない。

 それだけではない。今日(8月12日)の朝日新聞は驚くべき記事を掲載していた。

 これがこのメルマガの本題である。

 その記事は、2日前の8月10日に「ひと」欄で掲載したボランティア医師について、完全に間違っていましたとその非を認める訂正記事だ。

 掲載後に、その記事を見た社外の読者から「医師ではないのではないか」との情報が寄せられて確認したところ、その医師の証言に複数の虚偽があったことが判明した。無資格で医療行為をしていたこともわかった。事実と異なる内容を掲載し読者や関係者に迷惑をかけた事をお詫びし、その記事の全文を削除する、というものだ。

 これは前代未聞の訂正記事である。

 単純なミスではない。あまりにも多くの間違いをおかし、それに気づくことなく平気で新聞に掲載していたのだ。

 しかもその間違いが事実なら、違法行為をして政府助成金などを詐取しようとしていた人物を「ひと」欄で持ち上げ、読者を誤誘導したのだ。

 第4の権力と言われ、その驕りに胡坐をかいて政局まで操ろうとしてきた朝日新聞の正体は、かくもいい加減なものであったということだ。

 これが菅首相を持ち上げ、小沢一郎を叩き続けてきた朝日新聞の正体なのだ。

 日米同盟を礼賛し続ける朝日新聞の正体なのだ。

 そのような深刻な誤報を、訂正とお詫びで済まそうとする姑息な朝日新聞・・・

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