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「悪の首領の手下ではない」石川被告への有罪判決に憤る後援会長

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水谷建設の言い分を全面採用



 求刑2回を挟み、予定を10分ほどオーバーして終わった。3時間40分の間、延々と裁判長が判決理由を読んでいるだけだが、その内容はスリリングなものだった。判決文では、石川被告ら小沢氏側の無罪の主張は、ほぼ全てに渡って「不合理であり信用するに値しない」と却下。04年10月、岩手県の胆沢ダムの工事発注を得るために合計1億円の裏金を石川・大久保両被告に渡したとする水谷建設幹部の言い分を全面採用した。「水谷建設側は自分にとって不利になる証言をあえて言っている。被告を陥れる理由はないので十分に信用できる」とまで言い切った。

 さらに石川被告がかかわった土地取引に関しても、登石裁判長は、小沢元代表から借り入れた土地購入代金の4億円を、石川被告が複数の口座に分散迂回入金をしたと指摘。その後集約して組んだ定期預金を担保に銀行から融資を受けたことを「隠蔽工作」だと断じた。「4億円の原資をめぐる被告人らや小沢氏の説明は信用できない。水谷建設との関係がマスコミにばれるのを避けるために、故意に虚偽記載したのは明らかだ」とした。 こうして、史上最高の立件額となった約21億7000万円の虚偽記載を全て認定することになった。
 
 最後には、「石川被告は、公共工事を業者へ発注する“天の声”を発する立場で資金集めに深く関わっていた」と踏み込んだ上で、本丸である小沢氏についても次のように触れた。

「小沢氏は長年に渡り企業と癒着しており、政治資金の虚偽記載は法律の趣旨を踏みにじるものだ」

 裁判長の発言は、小沢氏の政治生命をも揺るがせかねないものだった。10月6日から始まる小沢氏の公判が厳しい物になるのは確実な情勢だ。判決の読み渡しが終わり、元秘書3人が並んで一礼をした。……と思ったら、大久保被告だけ礼をしてない。「よほど今回の判決が不服なのか」と思ったら、数秒遅れて慌てた様子でおじぎをした。達観した様子に見えていたが、やはり心ここにあらずなのかもしれない。

「裁判官が検察の人みたいだ」と憤る後援会長



 裁判終了後、手荷物を引き取った後、他の傍聴者に感想を伺うことにし。石川被告の後援会「石川ともひろ足寄後援会」の高橋健一会長の話を聞くことができた。今回の判決を聞くために、北海道足寄町から駆けつけたのだという。

―今回の判決をどう思われますか?
「本当にショックです。検察官の言うことをそのまま言っているだけで、裁判官を検察官が代わりにやっているように感じてしまいました。まさか政治資金報告書の期日がずれたことの認定は予想していたが、まさか本人が無実を訴えている水谷建設からの5000万円まで認められるとは思わなかったです」

―石川議員だけでなく小沢元代表にも厳しい指摘がありましたが
「まるで小沢さんが悪の首領で、石川議員がその手先みたいな言い方でしたね。検察の描いた図にそのまま乗ったようですね」

―今後は後援会ではどう対応されますか?
「今は何とも言えないけど、弁護団の方々もこのままでは終わらせないだろうし、その上で考えることにします」

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