- 2017年07月31日 16:29
高校授業料の無償化、所得制限3年目の状況は?
2/2私立の生徒は増えたけど…
授業料などの負担が軽減されたこともあって、私立高校に進学する生徒が増えています。2010(平成22)年度、私立の占める割合は31.0%でしたが、その後は徐々に伸び、16(同28)年度は33.3%と3人に1人となっています。
ただ、私立高校の平均授業料(2016<平成28>年度)は、鳥取県の約26万円から大阪府の約57万円まで、開きがあります。所得に応じて加算されても、なお授業料がまかなえない都道府県は少なくありません。
私立高校は、授業料以外の学校納付金もかさみます。2016(平成28)年度の平均(全日制)を見ると、授業料は約39万円でしたが、入学料は約16万円、施設整備費等は約17万円で、合わせると約72万円にもなります。しかも、授業料が年々上がっています。
少子化による生徒減のなかでも、生き残りをかけてアクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び、AL)やICT(情報通信技術)などの教育を充実させるには、費用がかかるのは仕方ない側面もあります。
国から都道府県に移管されて久しい高校の奨学金事業も含めて、高校生がお金の心配をすることなく安心して学べる修学支援の在り方を、具体的に検証する必要があります。景気回復の実感を得られない家庭が少なくないなか、より手厚い支援策を検討してもらいたいものです。
※高等学校等就学支援金制度(新制度)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/index.htm
※高校生等への修学支援に関する協力者会議
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/132/index.htm
(筆者:渡辺敦司)
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