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- 2011年08月18日 07:00
市民の政治参加を望まないマスメディア
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本気で「放射能は安全」と思っているのか
Q:新聞、テレビなど、記者には高学歴で優秀な方が多い(はず)なのに、「プルトニウムは飛ばない」とか「飲んでも大丈夫」とか、報道されるのはなぜか? 彼らは本当にそう思って書いているのか、それとも査定や上司の目を気にして書かざるを得ないのか?
日隅:私は当時(新聞記者時代)を振り返って、もう20年前になりますけど、「間違ってるな」と思いながら書いた覚えはないです。「自分はウソを伝えているかもしれない」と思って書くことは無かった。
高田:たとえば「ただちに健康に影響はない」と、官房長官が言ったことは事実ですよね。だから、その事実を書く。という認識なんです。これが発表報道最大の感性。
その内容が正しいかは別として、その人が言ったことは事実。だから、事実を報道しているという世界なんです。会見をみてイライラすることも多いですが、例えば、私だったら絶対許さないという場面が沢山あって「〜と、思います」と大臣が言う。「と、思います」って何ですか!と私なら聞きます。それはあなたの感想ですか?何か根拠はあるんですか?根拠があるなら何ですか?と聞いていく。質問は基本的にエンドレスですよね。「思う」を取って断言してくれ。断言の根拠は何ですか?少なくともあなたの元にどんな情報が届いていてそういう判断になるんですか?と、どんどん聞いていく。
ただし「ただちに影響はない」と大臣が言ったことは事実。そこで止まっちゃうんです。それが基本的に病気の部分だと思います。それともう一つ。もし、そういう専門的な知識がないとしたら、記者だってそんな原子力の難しい話なんて分からないじゃないですか。
仮に私が新聞社の幹部だったら、原子力問題に詳しい学者さんを臨時で嘱託記者にして、会見に出てもらってバンバン質問してもらう。その隣で記者がまとめればいい。簡単なことなんです。新聞社には嘱託社員は沢山いますから。やろうと思えば。その瞬間に出来る。そういうところが組織が硬直化している。今までのやり方でダメなら違うやり方をしなければならない。



