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激論3時間半、孫氏「利益は1円もいらない!」

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討論を終え、肩を抱き合う孫正義氏・堀義人氏(撮影 野原誠治)
討論を終え、肩を抱き合う孫正義氏・堀義人氏(撮影 野原誠治) 写真一覧
 東日本大震災、そして福島第一原発の事故を経て、『次世代エネルギー』に関する果てしない論議が続く。太陽光パネルを始めとする自然エネルギーへの転換を訴えるソフトバンク社長の孫正義氏、そして「脱原発を叫ぶ前に電力の安定供給をすべき」と反論するグロービズ代表の堀義人氏。まったく正反対の主義・主張を持つふたりが、20分のプレゼンテーションに対して10分の反論を行ない、その後は自由に議論を繰り広げるというルールを決めて、『日本のエネルギー政策』をテーマとする“トコトン”公開討論に挑んだ。【取材・構成:入江大輔、田野幸伸(BLOGOS編集部)】




堀氏プレゼン・現状では原子力しかない




 先攻としてプレゼンを行なったのは堀氏。今回の震災が起こるまでは「経済誌以外のマスコミに出ることを是とせず、政治的な発言も控えてきた」と語る。直接被災地を訪れたことで、「自分自身が何かをしなければならない」と感じ、思いつきによる脱原発依存を始めとする無策な現政府への憤りが沸き上がってきたという。そのタイミングで出てきたのが孫氏によるメガソーラービジネスへの参入宣言だった。

 堀氏は、性急な脱原発を掲げるのではなく、100年を見据えた実現性・代替可能性を持ったエネルギー政策が必要だと発言。自然エネルギーの積極的な活用には賛成しつつも、『安全保障』、『環境・命への影響』、『実現性・安定性・経済性』、『未来』と4つの視点を紹介した。そもそもエネルギー資源に乏しい日本の現状を考えると、安定的に供給が可能で排出時に環境への影響が少ない原子力エネルギーを、エネルギー供給のポートフォリオからすぐに外すことは難しいと結論づけた。また、自然エネルギーへの急激な舵切りによって、企業に対するコスト増、その後の産業の空洞化・雇用喪失を招く危険性も指摘している。

 堀氏のプレゼンに対して、孫氏は「そもそも、被災地の方々の気持ちを理解しているのか?」と問いかけた。「原発における問題点をすべて解決していない段階で、言うべきことではないのではないか」と。そして、脱原発によるコスト増を招くという試算そのものに疑問を呈した。堀氏がTwitter上で孫氏に対して『政商』という言葉を使ったことに対しても、「自然エネルギーによって利益を稼げる訳でもないし、稼ごうとも思っていない」と反論する。

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