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「被災地は何も進んでない」 政局ばかりの国会に憤る三陸選出の小野寺議員

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 「震災から4カ月も経つのに、被災地はまだ何も進んでいないんです」。そう悔しそうに語るのは、津波で甚大な被害を受けた宮城県沿岸部を地盤とする小野寺五典(いつのり)・衆院議員(51)だ。


 小野寺氏は、気仙沼市の出身。現在は、自民党の宮城県連会長を務めている。東日本大震災からの復興を迅速に進めるため、自民、公明、民主の三党の県組織による「宮城県復興協議会」の設立を呼びかけたが、民主党の反対で断念せざるを得なかった。政局ばかりが優先されて、被災地の復興が進まない現状に憤りを見せた。今回は筆者が撮影してきた5月5日当時の南三陸町の写真を交えて、小野寺氏の会見の模様をお送りしよう。【取材・文:安藤健二(BLOGOS編集部)】

「ガレキを山積みにしているだけ」


 
小野寺五典氏(小野寺氏):今回、私の生まれ育った地元である宮城県の気仙沼と南三陸が被災をしました。その被災の問題と、今、被災地で何が起こっているのかということ。それともう一つ、ここ数日発覚したことですが、今までは沿岸部の津波の被害、内陸部では地震の被害でしたが、今回は宮城の稲わらから高濃度の(放射性)セシウムが検出されました。その検出された地域も私の選挙区、地元であります。今回は津波に加えて原発事故の被害もダブルパンチで重なったということであります。

大変お気の毒なのは、先ほどお話した南三陸町ですが、津波で沿岸漁業は壊滅的ですし、街もほとんどが市街地の部分は何もなくなってしまいました。ようやく残った、林業や畜産業が汚染牛の問題で二重の打撃を受けています。今週には、南三陸の牛が東京の職人市場に上場される予定だったんですが、これも急遽取りやめということになりました。本当に災害というのは、津波が発生して4カ月近くになりますが、放射能の問題もこの地域に大きな影を落としているということで深刻に思っております。

今の被災地の状況ですが、たとえばガレキの撤去の問題一つにしても……。今はガレキを一生懸命、町の郊外に運んで山積みにしています。木材、鉄屑、ヘドロなど。一応、区分けをして持っていってるんですが、これは最終処分ではありません。最終処分地は、まだ決定していません。とりあえず、今のガレキをちょっと見えないところに片付けて山積みにしているだけというのが、今の被災地の現状です。

この三陸沿岸は、もともと冷蔵庫にたくさんの魚が凍結して入っておりましたこれが溶けて腐って、そこにウジがわいて、今、大量のハエが飛んでいる。今後は蚊の被害もかなり出るんじゃないか。環境問題も大きくなってきます。被災地は実は、まだ何も進んでいない。これが被災地にいる私の実感です。

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海岸では水没した道路の横に日の丸が翻っていた(5月5日、宮城県南三陸町にて。撮影:安藤健二)

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