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【BLOGOSチャンネル】「オフレコだ」と言われて書けない本当の理由は? フリージャーナリスト3人が明かすマスコミの実態

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松本龍・復興相は、オフレコ破りによって辞任に追い込まれた。もし東北放送がいつも通り発言を隠蔽していたら、今も松本氏が大臣を務めていた可能性は高い。今まで大手メディアはどれだけの暴言を「オフレコ」により闇へ葬ってきたのか。「メルマガ」は雑誌に代わる新しいメディアになれるのか、ネットメディアの出現でジャーナリズムにどんな変化があったのか、フリーと記者クラブの確執とは・・・

12日のBLOGOSチャンネルでは、政界と癒着するマスメディアの実態が露わになった。これは「livedoor ネットマガジン」が、今月より「BLOGOS(ブロゴス)メルマガ」としてリニューアルされたことを記念して、メルマガ執筆者による討論番組を生放送したものだった。

出演は「須田慎一郎の政経コンフィデンシャル」著者、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏。「そこそこ週刊・畠山理仁」著者、フリーランスライターの畠山理仁氏。「今週の小川裕夫」著者、フリーライター・カメラマンの小川裕夫氏。司会はBLOGOS編集長の大谷公太が務めた。

日ごろから取材の「現場」にいる3人が、タブーなし、リミットなしでメディアの問題を討論。日本のジャーナリズムが抱える問題点が明らかになってきた。【構成:安藤健二(BLOGOS編集部)】

ジャーナリストになったきっかけは?



大谷:BLOGOS編集長の大谷広太です。今日のBLOGOSチャンネルはいつもと趣向を変えまして、先日、ライブドアネットマガジンがBLOGOSメルマガにリニューアルしたことを記念して、BLOGOSの参加ブロガーでもありBLOGOSメルマガの書き手でもあるお三方を招いて、これからのジャーナリズムがどうあるべきかを考えていきたいと思っています。

では、本日の出演者の方をご紹介していきます。私の隣にいらっしゃる方が経済ジャーナリストの須田慎一郎さん。続きまして、フリーランスライターの畠山理仁さん。フリーライターでカメラマンの小川裕夫さんです。よろしくお願いします。

一同:よろしくお願いします。

大谷:早速なんですが、皆さんジャーナリストやライターを「やってみよう」と思ったきっかけは、どんなところにあったんでしょうか?どなたからでも。

畠山:(笑)では大先輩から。

須田:大先輩でアナログ世代の須田慎一郎です(笑)。青臭い話をさせていただくと、私は高校の頃から「ジャーナリズムの世界に入りたい」という気持ちがあったんですよ。当時は媒体は新聞、テレビ、雑誌などしかなかったもので、そんなに今のように選択肢がたくさんあったわけじゃなかったんです。その中でやっぱり新聞記者になりたいなぁと考えていたんですけど……。

実は私の高校の一級上の先輩が(元国土交通相の)民主党の馬淵澄夫さん。それで先日「先輩ですよね?」と言ったら、「そうだよ!」と。体育会系の学校だったものですからね、先輩・後輩の関係は非常に厳しい。「お前昔からそんなこと(新聞記者になりたいと)言ってたよなぁ」と言われましたね。

そうは言っても、新聞記者はものすごく成績優秀で一流大学を出てないと、なかなか日刊紙なんか入れないんですよ。で、逆に言えば、僕は学生時代に、高校・大学とほとんど学校に行かなかったんです。まあ、ジャーナリストって「オレは今日からジャーナリストだ!」と宣言しちゃえばジャーナリストになっちゃうものなんですよ。

その点で言うと、卒業前に4年生の秋口あたりには就職先を決めないと間に合わないんだけど、(僕の場合は)ようやく卒業が決まったのが、4年生の12月ごろでしたからね。その頃から「もう給料もらいたいな」と思っていて、それである銀行業界紙に潜り込んだ……というのが、私のジャーナリストとしてのスタートですね。

大谷:さきほど畠山さんと小川さんが須田さんのことを「大先輩」と呼んでいたわけですが、ちょっとその須田さんがジャーナリストを目指されていた頃と、畠山さんの頃とは違うところがあるとは思うんですが。

畠山:僕の場合は……。須田さんが先ほどおっしゃっていたように、新聞記者は優秀な大学を卒業して、とかはそういう時代で、それは今も変わってないと思うんですが、僕は大学入ってすぐくらいに、とにかく「記者になりたい」と思っていたんです。大学受験も新聞学科があるところを目指していたんですが、入ってみて、夜な夜な飲み歩いていて、たまたま知り合った人が編集プロダクションと言って雑誌の編集を請け負う会社をやってる方で、その方が大学の先輩でした。

「将来的には雑誌とか、現場に行って原稿を書く仕事をしたいんだ」と言ったら、「分かった!じゃあ明日から来い。原稿教えてやるから」って言われて、その翌日から行ったら大学に行かなくなってしまって、そのまま記者の仕事を始めてしまいました、それで今に至ると。大体、ライターが通るコースですよね(苦笑)

大谷:小川さんは?

小川:僕も似たような感じではあるんです。去年の就職率(の低さは)はとうとう僕らの世代を超えたって言われてるんですけど、2000年卒業って一番求人率が低かった年なんで、最初から就職活動してなかったんですよ。なので、卒業してブラブラっとしてて、今のような「グルナビ」みたいなもので、「ぱど」のデジタル版の「デジタルぱど」を立ち上げるから、それで「お店を取材しに行ってくれ」とスタッフ50人くらい募集するというので、そこに応募したんです。2000年のまだインターネットがそれほど普及してない時代で、(午後11時から午前8時まで定額料金で通信できる)テレホーダイというサービスが主流の時代でした。

それで僕は都電荒川線沿線の担当になりまして、荒川線沿いのちっちゃいお店に「インターネットの取材なんですが」と行っても、「インターネットって何ですか?」と相手にしてもらえなくて、それで結局3カ月やったんです。本当は3カ月後から本格運用が始まる予定だったんですが、僕に限らず他のエリアの方も取材ができなくて、結局、3カ月でプロジェクトが挫折して、仕事がなくなると。

その後、「全国市長会の機関紙を作る仕事をやらないか?」という話を頂きまして、それで2年半くらいずっと、そこの編集者をしていて、その後で独立して今に至るという感じですね。

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