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何でもかんでも「エビデンス」言うのはいかがなものか……

教員の養成制度とか免許制度を科学的に効果測定せよみたいな話があるようだが、「教員の能力」をどう科学的に計測してエビデンスしろというのか? むりやり何かの指標を設ければそのルールに最適化した教員を大量生産するだけ。すぐに結果がわかるビジネスの理屈を安易に教育に持ち込むべきではないという典型例。

今話題になっている教員の多忙化の一因に、書類の増加が挙げられている。各種施策の効果測定や人事査定のためのアンケートやら調査やらがやたらと回ってきて現場の教員の負担を増やしている。それをさらに増やすつもりか?

エビデンスがあれば子供だって判断できる。でも世の中エビデンスなんてない中で判断しなければいけないことだらけ。エビデンスがとれないような複雑系を判断できるのは人間同士の合意形成しかない。そして教育なんて複雑系の最たるもの。「教育の効果」ってそんなに簡単に測定できるものではない。広告の効果測定ではないのだから。

「教員の能力」を科学的に測定しようと思ったら、少なくともその教員に教えられた子供たちの一生をそれぞれ追って、どれだけ幸せだったのか、どれだけ社会貢献したのかなど無数の要素を評価しなければいけなくなる。それでも多分不十分。そんな無限の時間とお金がかかるエビデンス集め、誰がやるのか? そんなことのために税金を使うのは、私は反対である。

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