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【アマゾン】、トレジャートラック販売!ウォルマートの駐車場でアマゾンがゲリラ販売?

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■ネット通販最大手のアマゾンは19日、シアトル市内のみで行なっていたトラックによる移動販売サービス「トレジャー・トラック(Treasure Truck)」を全米の都市にも拡大することを発表した。トレジャー・トラックは数量限定となるセール商品を利用者に渡し販売が完了する、移動式ピックアップ拠点。利用方法はスマートフォンであらかじめテキスト通知を申し込んでおく。利用者の近所にアマゾンが選んだ1日1品の激安商品を載せたトレジャー・トラックが来る直前に、セール品内容とピックアップ場所・時間の通知が届くことになる。利用者はアマゾン・アプリ経由でセール品を購入すれば、指定の場所に来るトラックで注文品を受けとれる仕組みだ。

セールとなる商品は最新の家電製品やステーキやシーフード、ミールキットなどの生鮮食品、アウトドア商品、キッチン用品など。トラックに積み込めるだけの数量限定であるため、セール品が人気商品の場合は瞬時に売り切れてしまう可能性がある。また指定した時間内にピックアップに行かなかった場合は、自動的にキャンセル扱いとなる。今のところ非プライム会員でも利用できるようだ。

アマゾンは2015年6月、トレジャー・トラックをシアトル市内でテストを始めた。トレジャー・トラックではこれまで、476.99ドルのスタンドアップ・パドルボード(サーフボードの上に立ったまま乗ってオールを使ってパドルするアウトドア商品)を99ドルで販売したり、4K撮影可能なGoProヒーロー4を64%引きで提供したり、680グラムのポーターハウス・ステーキ2人前を20ドルと激安セールで販売している。セール品販売の他にトレジャートラックを使った新商品のプロモーションや人気スポーツ選手のサイン会などのイベントも催している。

 アマゾンは全米の大都市にドキドキ・ワクワクするようなゲリラ的販売のトレジャー・トラックを展開することで、新たにクチコミが生まれ消費者のマインドシェアをさらに高めることになる。



アマゾン・トレジャー・トラックのコマーシャル動画。ハズレ続きだった宝探しで海賊が、アマゾン・トレジャー・トラックの利用者と遭遇するストーリーだ。「俺らの宝だ!」と主張する海賊らに女性が「アマゾン・トレジャー・トラックでピックアップした私のものですよ」。「マップ(お宝地図)はどこだ?」に「マップではなくてアマゾン・アップ(アプリ)ですよ」と面白おかしく説明している。海賊船に戻る海賊らに一人が「壊血病(ビタミンCの欠乏が原因で起こる病気)が気になるので、ちょっとレモネードをとってくらぁ」がオチ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ネットニュースで「Amazonの影響が最も大きな国は『日本』」という記事を読みました。「PwCの調査によると、Amazonの登場で『小売店で買い物する頻度が減った』と答えた割合が最も高かったのは日本。日本では、オンラインで買い物をする消費者の10人中9人がアマゾンを利用したことがあるという」とあります。

当ブログで指摘している変化が日本でも起きようとしています。変化とは小売の現場となる売り場で見えない消費者の買い物の変化です。後藤はこれを「小売の地殻変動」と表現しています。アメリカではこの地殻変動によりチェーンストアの多くが大量閉店に追い込まれています。日本の大手チェーンストアでも、競合店が近くに出店しているわけでもないのに客数が急に減ったり、定番の売れ筋商品が売れなくなったりする現象が増えてきます。これまでチェーンストア経営で成功してきた経営者や役員は「アレッ?」と腕組みです。

⇒チェーンストアは大量出店を行うことで、取り扱い商品を大量仕入れでき、取引先に強い価格交渉力を持つことになり、結果として原価を抑えることできるのです。多店舗展開による企業の規模拡大で、単位あたりのコストが下がっていく規模の経済性を有しているのです。チェーンストアは、モノやサービスを安くすることで、多くの人に日々の暮らしの豊かさを提供できるとしています。が、その時代はすでに終わっています。

日本ではメーカーを廃業に追い込むほど十分に安くなりすぎています。これに気づかないデフレマインドな経営者も少なくありません。ちなみにデフレとは経済で異常な状態です。自分が異常なマインドとなるデフレマインドかどうかは、アメリカに来ればわかります。ホテル代や食事で「日本のほうが安い」と怒りに似た感情をもてば間違いなく、あなたが異常なデフレマインド。チェーンストアの豊かさの追求のあまり、レッドオーシャン思考となるデフレマインドになっています。

⇒価格競争の厳しい状況に置かれているからこそ視野狭窄となり、レッドオーシャン思考に陥りやすくなります。価格の安さが競合他社に勝つことであり、結果的に豊かさを提供するという考えでは、地殻変動が起きている現在の消費には合っていません。後藤はよくチェーンストア経営者に「我が社も競合他社も完璧なオムニチャネル対応となったとき、顧客はどこで買い物しますか?」と尋ねています。

「いつでもどこでも顧客が好きなときに注文できて、自由に決済方法を選ぶことができ、都合のよいときに都合のよい場所で受け取ることができるシームレスな買い物を全てのチェーンストアができるようになったとき、アタナのお客さんはどこで買いますか?」のこの答えから、じつはオムニチャネル化の実務で第一にやるべきことが決まってくるのです。ボピスとかボドフス以前の問題なんですね。アマゾンは全米にトレジャー・トラックを展開します。トレジャー・トラックには激安品だけでなく、顧客がアマゾンを選ぶ理由も積んでいます。
 ところでトレジャー・トラックはどこでセール品を渡すのでしょうか?ウォルマートやターゲット、クローガーの駐車場で店長が気づく前に終了するような、ゲリラ販売をしたりして...

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