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選挙活動にも”自粛ムード”を求められる候補者たち【小川裕夫】

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「今週末、街頭演説の予定はありません」


3月24日に東京都知事選が告示されて初めて迎える週末。候補者が繁華街など人の集まる場所で街頭演説をするのは、自分の政見を広める絶好のチャンスだった。4選を目指す石原慎太郎都知事は現職のため選挙戦が始まっても公務をこなさなければならず、26日、27日は街角に姿を現すことはなかった。選挙活動ができない不利はあるが、普段の公務が新聞・テレビに取り上げられるため、それが実質の選挙活動につながっているともいえる。しかし、有権者としては、これまでの実績を勘案するだけではなく、4期目になにを手掛けるのか? それを聞いて投票を判断しようと考える人も少なくない。有権者が候補者の考えを聞きたいと思うことはなんら不思議ではないし、自分の政策を有権者に届けようとするのは立候補者の気持ちとしては当然なのだが。

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今回の都知事選には11人が立候補している。筆者は全候補者の政策を聞こうと、「街頭演説の予定があるか?あるなら、日時と場所を教えてほしい」と電話をかけまくった。ところが、複数の候補者から「震災の影響もあり、まだ選挙の準備ができていない。街頭演説の予定はまだない」という答えが返ってきた。

東北を襲った大震災は今回の都知事選に大きな影響をもたらしている。従来の選挙では、選挙カーを走らせて名前を連呼したり、大々的に街頭演説をして、できるだけ多くの有権者に訴えかけるスタイルが主流だった。ところが、震災により選挙は自粛ムードが高まる。燃料不足・電力不足といった理由もあいまって大がかりな選挙活動を忌避する動きがみられる。そのため、候補者の多くは街頭演説から街中を歩いて回る練り歩きに重点をシフトさせている。

練り歩きという選挙戦術を最大限に活かしているのが東国原英夫候補だ。元タレントということもあり、今回の候補者のなかでも知名度は抜群。告示後初めての土曜日となった26日の夜には、若者でにぎわう渋谷・ハチ公前に登場。東国原候補の姿を見るや若者が取り囲み、握手やサイン、一緒に写真撮影を求める人でごったがえした。東国原候補はハチ公前からセンター街を約15分間練り歩いたが、その間、ずっと若者が取り囲んでいた。東国原候補は28日には新宿駅前でも練り歩きをしている。街頭演説で政策を訴える以上のPR効果はあっただろう。

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従来、こうした商店街などを練り歩く選挙活動は、共産党が得意とするところだ。今回の都知事選では共産党から推薦を受けている小池晃候補が3月25日に巣鴨のとげぬき地蔵商店街、3月29日には築地市場で練り歩きをしている。

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