- 2017年07月22日 13:04
やるべきことはやり終えた。仕事をリタイアしてしまったら人工知能の行く末を見守りながら“ピンピンコロリ”で世を去りたい - 「賢人論。」第42回村上憲郎氏(後編)
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仕事という概念はなく、ただずっと“遊んでいただけ”だった
みんなの介護 ところで、老後については何かプランをお持ちでしょうか?
村上 できることなら、シリコンの上に転移したいですね。
みんなの介護 シリコン?
村上 シリコンチップ、要はコンピューターのことですよ。「受動意識仮説」に基づいた完全な人工知能ができた暁には、そこに「村上憲郎」という人格をごそっと転写して永遠に生きようと思っております。ワクワクしながら毎日を過ごしていますよ(笑)。
みんなの介護 村上さんらしい野望ですね(笑)。お仕事を引退されたらやりたいことなどありますか?
村上 もう70歳ですからいい加減辞めたいんですが、なかなか辞めさせてくれないんですよ(笑)。今だって半ばセミリタイアのようなものですが、完全リタイア後も引き続き、量子コンピューターと人工知能の行く末を楽しみに見守りたいと思っています。とはいえ、直接関わる能力や体力はありませんから、その周辺をうろうろと徘徊老人するだけですけどね。
みんなの介護 村上さんの中では、お仕事と趣味の境界線が曖昧なんですね。
村上 若い頃からずっとそうですよ。仕事という概念がなくて、ずっと遊んでただけなんです。楽しくなければ仕事じゃない。
みんなの介護 人生を振り返ってそういう風に言い切れるのは、とても素敵なことですね。村上さんの思う、“幸福な老後”の条件とは何でしょうか?
村上 もう十分やるべきことはやり終えたので、さっさと死ぬことですかね。“ピンピンコロリ”とよく言いますが、まったくその通りだと思いますよ。私は原始仏教徒ですから、本当は“解脱”しなければいけないんでしょうけれど。修行なんかしていないですから、そんな自信は全くありませんし。
「それでは皆様、長らくお世話になりましたがお先に失礼。若者よ、野垂れ死なないように苦労したまえ!では、さいなら」なんて憎まれ口を言いながら、元気なままでこの世を去りたいですね。



