- 2017年07月21日 04:35
【米中ハネムーンの終焉】
米中経済対話が19日に開かれましたが、 disagree(合意できず)、talk tough(厳しいやりとり)、 unsuccessful(失敗)、Frosty(冷え冷え)などの見出しが目立ちます。
どうもアメリカ側が中国が妥協すると安易に考えていたようで、物別れに終わり、予定されていたそれぞれの会見は中止されました。 CNBCは、US, China disagreed on how to reduce trade deficit, official says(高官によると米中、貿易赤字の縮小の方法で合意できず)の中で、高官の話として19日にワシントンで開かれた米中経済対話では中国の金融サービス市場や、鉄鋼の過剰供給、自動車、中国のデータ保管の在り方などをめぐりことごとく物別れに終わったと伝えています。
その一方でアメリカとしては、中国側が対米貿易黒字を縮小させる必要性を認めたことが重要だということです。
APによると、米中経済対話はブッシュ元大統領(息子の方)の時に始まり、オバマ前大統領が継続し、トランプ大統領も引き継ぎ、今回はアメリカ側からはムニューシン財務長官、イエレンFRB議長、ロス商務長官、ライトハイザー米通商代表、ホワイトハウス顧問でトランプ大統領の娘婿のクシャナー氏が出席。
中国側からは汪洋副首相らが出席。汪洋副首相が「衝突は米中両国の利益をただちに損なう」と警告したのに対して、ムニューシン財務長官は去年、3470憶ドルにのぼった対中貿易赤字が「中国政府による経済への介入の結果だ」と批判したということです。
FTは、ムニューシン財務長官を取材したとしており、「トランプ大統領は中国との貿易関係はより均衡がとれ、双方向でなければならないという目的を明確にしてきた。中国に対してそれははっきり示した」と述べたということです。
とりわけトランプ大統領が安全保障への脅威を理由に割安な鉄鋼製品に対して輸入制限を発動と警告していることについてのやりとりがヒートアップしたすです。
ムニューシン財務長官はFTの取材に対して、鉄鋼をめぐって進展があったと述べたものの「具体的な政策についてはコメントしない。あらゆる選択肢があり得るとだけ言おう。それに、鉄鋼問題は単に中国問題ではない (And the steel issue is not just a China issue)」と述べたとしています。
米中経済対話の結果のブリーフを受けたという関係者は、会合が「かなり厳しいやりとりだった」としています。
Washington Postは「19 日に開かれた米中経済対話でアメリカ側は、中国から思い切った譲歩を引き出すのに成功しなかった。これまでの100日間の通商交渉を締めくくる会合のあとに予定されていた記者会見はキャンセルされた」と報じています。
経済対話のあとに米財務省が発表した声明で「中国側はアメリカの貿易赤字の縮小が共通の目標だと認識し、双方が協力して達成を目指すものだ」としていて、先に合意している格付け会社の中国での活動のほか、LNG =液果天然ガスやアメリカ産牛肉の対中輸出についても指摘したということです。
5月に中国が14 年ぶりにアメリカ産牛肉の輸入を受け入れることに合意し、6月に第一便が届いたということですが、実際には去年 9月、オバマ前大統領のもとで中国農務省が輸入制限を撤廃したと伝えています。
Bloombergは、Trump’s Honeymoon With China Ends as Dialogue Turn Frosty (トランプと中国とのハネムーン終焉は、経済対話が冷え冷えしたものに変わった結果)として、世界最大と第2の経済大国のハネムーンが短期間で終わったと報じています。
「両国は共同声明を発表できないほど経済対話は物別れに終わった」ということで、両国ともに締めくくりの記者会見をキャンセルしたということです。
また、政府間の会合とは別に中国のAlibabaの Jack Maや米Blackstoneの Stephen Schwarzmannら米中企業のトップも会談したということです。



