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「個人が上場できる」と話題のVALUは「マネーの虎」である。

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■VALUは夢の仕組みか? 危険なサービスか?

かなえたい目標を持つ人にとってはまるで夢のような仕組みに見えるVALUではあるが、一方で、多数の問題も抱えている。VALUが株を模したサービスであることはすでに説明したが、資産運用の世界であれば完全に違法な行動がまかり通っており、それを公言する人も後を絶たない。

資産運用に多少なりともかかわるFPの自分から見ると、やって良い事と悪い事の判断が出来ない人が多数派の状況で、極めて異常で気持ちの悪い状況がある。株式市場で様々な規制があるその根拠を考えれば、それらの行動は法律の有無とは関係なく問題行動であり、VALUは株ではないのだから問題はないとは決して言い切れない。

現在、VALUには日々変更が加えられ改善・進化を遂げているが、それに追いつかないほどの広がりを見せている。すでに上場したVALU主は1万人を超え、やり取りされる金額もきわめて大きくなっている。時価総額が円換算で1億円を超える人もすでに70人ほどに達しているようだ。

先日、「CASH」という質屋アプリで買い取りの申し込みが7000件以上、金額で3億円以上も殺到して開始翌日にサービスの一時停止を余儀なくされた。お金が絡むと人の行動は一気に変わる。平常心ではいられない人も多い。すでにパチンコ中毒ならぬVALU中毒になっているような人も散見される状況だ。

株やFXで人生を棒に振る人が珍しくない金融業界を知る自分からすると、お馴染みの状況ではある。しかしそういった知識が全くない人はおそらく自分が何をやっているかも分からないまま、熱にうなされるようにVALUへハマっているのだろう。

マネーの虎があっという間に人気番組になったように、人とお金が絡む事は極めて面白く、中毒性が高い。これはVALUにとってはメリットとデメリット、両方の側面を持つもろ刃の剣といえる。

まずはVALUの概要を解説したが、VALUの問題点や改善点、そして欠点があるにしても(まだ始まったばかりなので欠点があるのは当然)VALUの持つ可能性については改めて次回の記事で言及したい。

※筆者はVALUを運営する株式会社VALUと融資・投資・雇用等の直接的な利害関係は一切無いが、自らVALUに上場しサービスを利用しているため、一参加者として利害関係があることは明記しておく。

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中嶋よしふみ
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