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- 2017年07月21日 15:49
「個人が上場できる」と話題のVALUは「マネーの虎」である。
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■VALUは「マネーの虎」である。
VALUでは公式の見解として以下のようなメッセージを利用者に伝えている。
個人が夢をかなえるために資金を調達する場所……通常は起業・独立でお金がかかるのであれば、自身で貯金を貯めて準備をする以外に、親族や友人からお金を借りる、銀行から融資を受けるといったことが一般的だ。
規模が大きくなれば起業の時点で投資家からお金を募ることも出来る。上場していれば株を発行して市場から資金調達も可能だろう。
独立や起業をするとなればお金の話から逃げることは出来ない。これをバラエティ番組として成立させたのが、マネーの虎だ。放送開始が2001年と16年も前であるため、知っている人はおそらく30代以上だろうか。VALUはネットを介したマネーの虎である、と説明すればすんなり理解できる人も多いのではないかと思う。
■「マネーの虎」は資金調達がエンターテイメントになることを示した。
当時、マネーの虎は放送開始直後から異様な人気を誇った。番組の構成は極めてシンプルだ。起業・独立をしたい人が事業計画を携えて番組に応募する。殺風景な会議室を会場に、すでに事業で成功している社長=マネーの虎から厳しくその事業計画をジャッジされる。
挑戦者は虎たちから時には罵声を浴びせられ、時には絶賛されながら自らの事業計画がいかに優れたものであるかプレゼンをする。お金を出したい虎が現れればマネー成立、失敗すればノーマネーでフィニッシュ(失敗)となる。
番組を知らない人には事業計画やプレゼンと聞くと合理的・理性的なやりとりがなされていたように聞こえるかもしれないが、番組では甘い計画を持ち込んだ挑戦者には怒号や罵声が浴びせられるのは当たり前で、きわめて感情的なやり取りが頻繁になされた。バラエティ番組であることを考慮しても、視聴者が緊張を強いられるほどの内容だった。
資金調達がエンターテイメントになるとはおそらく誰も考えなかったであろうことから、極めて個性的な番組であったことは間違いない。マネーの虎はシンプルで優れた番組構成から、全く同じ仕組みの番組が海外でも放送され人気を博した(クイズミリオネアが本家のイギリスから輸出されたように、これをフォーマット販売という)。
2000年代前半には、マネーの虎以外にも「金持ち父さん・貧乏父さん」がベストセラーとなり、ホリエモンが話題となって球団買収を仕掛けたタイミングは2004年だった。その後の起業ブームにこれらは確実に影響を与えたのではないかと思う。
■VALUは世界を変えるか?
VALUが生み出す世界は極めて新しく、そしてこれまでの常識を壊しかねないほどの破壊力がある。
通常、起業・独立には自身でお金を貯めたり、融資を受けたりという一定のハードルがある。アイドルや歌手になりたい、漫画家になりたいといった直接的にはさほどお金のかからない目標であっても、成功するまでは収入が極端に低いため、収入を得られるようになるまでの生活費は実質的に起業資金に等しい。
現状で何億円もの資金調達がVALUで出来る状況ではないが、スモールビジネスや上記にあげたようなクリエイターであればVALUで数十万円、数百万円の資金調達が出来れば創作活動や芸能活動で確実にプラスとなる。当初VALUが話題になった時も、とあるブロガーが1000万円を調達したという話がきっかけだった。
ちょうど本日、カリスマプログラマー、伝説のプログラマーとまで評される小飼弾(こがいだん)氏がVALUへの参画を表明した。自身のブログでは取引先に対して他の業務も当然継続するとしながら、競合条件が生じた際にはVALUの業務を最優先すると宣言している(小飼弾公式ブログ・404 Blog Not Found If you can't beat them, join them 2017/07/20 より)
また、外資系金融機関を渡り歩き、株式上場・証券発行にも携わってきたベテラン金融マンであり、アメリカのドットコムバブル(ITバブル)をリアルタイムに現場で体験した広瀬隆雄氏はVALUの登場はネットスケープの上場以来、最も重要なイベントであると言い切る。
※ネットスケープはインターネット黎明期にブラウザのシェアをマイクロソフトのインターネットエクスプローラーと争い、ネットの普及に強い影響を与えた。
現在ベータ版の状態で始まって2か月たらずのVALUではあるが、小飼弾氏の参加により怪しいサービス、うさんくさい仕組みと見られていた面が解消されるきっかけになるように思う。
VALUでは公式の見解として以下のようなメッセージを利用者に伝えている。
VALUは、夢や目標をどう実現していいかわからない方、金銭的な理由で実現できない方などが、継続的に支援者を募れる場所をつくりたいという思いで開発しました。
出典:@VALU_PR VALUツイッター公式アカウントより
個人が夢をかなえるために資金を調達する場所……通常は起業・独立でお金がかかるのであれば、自身で貯金を貯めて準備をする以外に、親族や友人からお金を借りる、銀行から融資を受けるといったことが一般的だ。
規模が大きくなれば起業の時点で投資家からお金を募ることも出来る。上場していれば株を発行して市場から資金調達も可能だろう。
独立や起業をするとなればお金の話から逃げることは出来ない。これをバラエティ番組として成立させたのが、マネーの虎だ。放送開始が2001年と16年も前であるため、知っている人はおそらく30代以上だろうか。VALUはネットを介したマネーの虎である、と説明すればすんなり理解できる人も多いのではないかと思う。
■「マネーの虎」は資金調達がエンターテイメントになることを示した。
当時、マネーの虎は放送開始直後から異様な人気を誇った。番組の構成は極めてシンプルだ。起業・独立をしたい人が事業計画を携えて番組に応募する。殺風景な会議室を会場に、すでに事業で成功している社長=マネーの虎から厳しくその事業計画をジャッジされる。
挑戦者は虎たちから時には罵声を浴びせられ、時には絶賛されながら自らの事業計画がいかに優れたものであるかプレゼンをする。お金を出したい虎が現れればマネー成立、失敗すればノーマネーでフィニッシュ(失敗)となる。
番組を知らない人には事業計画やプレゼンと聞くと合理的・理性的なやりとりがなされていたように聞こえるかもしれないが、番組では甘い計画を持ち込んだ挑戦者には怒号や罵声が浴びせられるのは当たり前で、きわめて感情的なやり取りが頻繁になされた。バラエティ番組であることを考慮しても、視聴者が緊張を強いられるほどの内容だった。
資金調達がエンターテイメントになるとはおそらく誰も考えなかったであろうことから、極めて個性的な番組であったことは間違いない。マネーの虎はシンプルで優れた番組構成から、全く同じ仕組みの番組が海外でも放送され人気を博した(クイズミリオネアが本家のイギリスから輸出されたように、これをフォーマット販売という)。
2000年代前半には、マネーの虎以外にも「金持ち父さん・貧乏父さん」がベストセラーとなり、ホリエモンが話題となって球団買収を仕掛けたタイミングは2004年だった。その後の起業ブームにこれらは確実に影響を与えたのではないかと思う。
■VALUは世界を変えるか?
VALUが生み出す世界は極めて新しく、そしてこれまでの常識を壊しかねないほどの破壊力がある。
通常、起業・独立には自身でお金を貯めたり、融資を受けたりという一定のハードルがある。アイドルや歌手になりたい、漫画家になりたいといった直接的にはさほどお金のかからない目標であっても、成功するまでは収入が極端に低いため、収入を得られるようになるまでの生活費は実質的に起業資金に等しい。
現状で何億円もの資金調達がVALUで出来る状況ではないが、スモールビジネスや上記にあげたようなクリエイターであればVALUで数十万円、数百万円の資金調達が出来れば創作活動や芸能活動で確実にプラスとなる。当初VALUが話題になった時も、とあるブロガーが1000万円を調達したという話がきっかけだった。
ちょうど本日、カリスマプログラマー、伝説のプログラマーとまで評される小飼弾(こがいだん)氏がVALUへの参画を表明した。自身のブログでは取引先に対して他の業務も当然継続するとしながら、競合条件が生じた際にはVALUの業務を最優先すると宣言している(小飼弾公式ブログ・404 Blog Not Found If you can't beat them, join them 2017/07/20 より)
また、外資系金融機関を渡り歩き、株式上場・証券発行にも携わってきたベテラン金融マンであり、アメリカのドットコムバブル(ITバブル)をリアルタイムに現場で体験した広瀬隆雄氏はVALUの登場はネットスケープの上場以来、最も重要なイベントであると言い切る。
※ネットスケープはインターネット黎明期にブラウザのシェアをマイクロソフトのインターネットエクスプローラーと争い、ネットの普及に強い影響を与えた。
現在ベータ版の状態で始まって2か月たらずのVALUではあるが、小飼弾氏の参加により怪しいサービス、うさんくさい仕組みと見られていた面が解消されるきっかけになるように思う。



