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【BLOGOS対談】平野貞夫氏「小沢氏の敗北、これは日本が健全な民主主義をつくる最後のチャンス。」

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平野:それでですね、いろんな議論を2人で徹底的にするんですが、小沢は最近社会主義者になったといわれますが、多少平野のせいだといわれるんですよ。私は別に社会主義者じゃないんですけどね。
これは世の中の変遷に対する対応なんですよ。大事なことは、本当に日本の国会議員や学者がこんなにばかとは思わなかったが、20世紀の終わりごろから資本主義が変質した。重化学工業社会から情報社会に変わった。
情報社会の価値観は重化学工業社会と違う。重化学工業社会では、所有要求と存在要求の排他的競争が許された。情報社会では、マネーゲームを含めてそれでやってくれなさいと。おかしくなるのは当たり前なんですよ。そこで新しい価値観として、日本人が古来持っていた共生欲求という価値観をプラスした3つの価値観で制度とか政治の運用をすべきというのが小沢さんの考え方なんです。

池田:それは平野さんの考え方でもある。

平野:そうです。かつての重化学工業資本主義では、機会を平等に与えれば、あとは本人の努力という。社会保障も働く機会、うんと困った人には最小限でという考え方で社会保障制度がなっていた。
情報社会では、情報を整理でき、貴重な情報を早く知るもの。体の神経を外にだしたような社会。そういう社会では、セーフティーネットは可視的でないと、貧しい人がたくさんでると社会不安のもとになる。そこでセーフティーネットをつくるとなると、ある程度の結果平等となる。保障してやらないとだめだと。それを国や地方の責任で整備したうえで、自由で公正な競争をする、それが共生資本主義。これをつくろうというのが、小沢さんの考え。その一端を、この前の代表選挙で述べているわけです。
民主党の代表選挙や3年前の参議院選挙では、そういうことをいうと内ゲバ的になってしまう。理念的なことをいわずに、国民生活が大事という柔らかい言葉にして、子育て支援もある意味で農業の所得補償も、日本型セーフティーネットのひとつの形なんですよ。それを民主党の元左翼の人達は、今ネオコンになっていますから、アメリカの反戦ベトナムのようになっていますから、イデオロギー的な論争になってまとまっていかない。私が早めに引退したのは、こんな連中と政治行動はできないと分かったから。
政権交代して、今回のようないやらしい内ゲバ的なことが1年で起こったからびっくりした。

池田:小沢さん自身の肌合いといいますか、それと新体制の人は合わないという感じですよね。

平野:なんというか、僕に言わせると、彼らは政治を論理と効率性と合理性だけでみている。理屈とデータと行程表があれば政治は動くと思っている。
僕は、政治は子どもをつくって育てるのと同じように、そこには論理性と理性と倫理性とあたたかい感性がいる。生き物なんです。政治をいきものとみるか、物理的現象としてみるかの違い。これは対立のひとつの原点です。
私はある意味土佐自由党の流れですから、そういうオーソドックスな保守主義者からいえば、世の中の変化、情報社会で秩序ができない間に大きな格差ができるのは、僕は社会主義といわれようと、結果平等を保障してやるのが政治の役割だとおもっている。

池田:社会主義とは思いませんが、さっき平野さんもおっしゃったように、自民党にも民主党にも考えの違う人が同居している。それが日本の政治が不安定になっている最大の原因だと思うんです。これは有権者が小沢さんに一番期待していたのは、それを一度ガラガラポンで整理して、同じ人たちで二大政党のような形にならないと、日本の政治は安定しないと。

平野:その通りです。それは政治家の倫理感と理性の問題なんです。というのは、目的や感性を無視している。私は50年近く、政治に関わっていて、現代ほど政治家の感性と理性が劣化したことはないと思う。

池田:国民はうんざりしていますよ。今回もネット上では、小沢さんの人気があった。みんなが小沢さんに期待しているのは、今のわけのわからない状況をガラガラポンでもっとわかりやすくしてほしいと。

平野:それは小沢さん個人にはできないんですよ。各人の理性と倫理性に訴えないと。政権を作っているひとが、内閣には何人かいますが、マスコミを使ったパフォーマンスが得意な人にはそれがないんですよ。
やはり記者クラブメディアに問題があるわけですよ。1億総白痴化に加担しているわけだから。メディア対策をしようという小沢さんに対して、例えば電波料金はNHKは払っているが、安いもの。3兆円の市場で80億。オークションにしようといっているが、新聞とテレビは一緒になっているから文句を言わない。新聞とテレビのクロスオーナーシップを禁止しようとする。新聞社はほとんど赤字ですからね。情報化社会を公平にしようとしている。それは冗談じゃないと。いわゆる談合報道をやっているわけ。
自己改革をできない記者クラブメディア、検察の垂れ流しを報道する、こんなことで世の中の常識が育つわけがない。ネット社会で、ネットにもいろんな種類があるが、私もアナログ人間でネットの勉強をしているが、これは国民のまともな意見だというものがだいぶ出てきた。

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