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【BLOGOS対談】平野貞夫氏「小沢氏の敗北、これは日本が健全な民主主義をつくる最後のチャンス。」

10/14

池田:僕はそこは興味があるところで、この間小沢さんに、ニコニコ動画でインタビューしたとき、ひとつだけ聞きたいことがあった。日本改造計画の序文に、グランドキャニオンには柵がないでしょ。小沢さんはいまでも、グランドキャニオンの柵について同じ考えですかと聞くと、間髪いれずにまったくおなじですよと。
しかし、民主党に合流してからの小沢さんは、社民路線にすり寄って、労働組合と仲良くなって、ちょっと昔の改造計画のころとは違うんじゃないですか、って話をしたんですが、彼は個人が自立することは必要なんだけども、最低限のセーフティーネットは必要だと。重点の置き方が少し変わったのかな、という印象は受けました。

平野:非常にポイントの部分なんですよ。日本改造計画は、本人が勉強会を何回も開いて、私もずいぶん議論して、面白い話もたくさんありますが、率直にいいまして、平成5年のころの日本では、自立と共生、共生が日本型セーフティーネット、自立は要するに自由な競争。これを調整しようというわけ。
あのときは日本的談合社会があまりにもひどくて、そこは一つの規制をとっぱらって、力のある、顔のある、家柄のいい、既得権をもった人間が裕福にならない公平な仕組みを作ろうという意味。
その後これはサッチャリズムに似てます。新自由主義といわれてもしょうがない。意図的な部分もあったのですが、あの時点では日本の社会をいったん改革しないとだめだという気持ちがあったんです。
ところがそれから10年たって、冷戦の崩壊の結果、アメリカの金融資本主義が世界を支配するようになって、日本に竹中小泉改革が導入された。その後の新自由主義と、日本改造計画の新自由主義は違うんです。

池田:重要なところですね。

平野:あの時期にそれができなかったのが残念なんです。

池田:残念ですね。あの時にやっておけばよかったんです。

平野:あとの奴は全く人間性を無視した格差を作ったから、えらいこっちゃということで、セーフティーネットに重点をおいているんです。それから社民党や労働組合とのつきあいについては、小沢さんも良く分かっています。それは戦略的なことと戦術的なこと。参議院選挙を3年前にやって勝ちました。小沢さんが代表でした。平成18年から労組対策それから連合との関係をどうするかが問題になった。
小沢さんのまえの前原代表は、労組と手を切るということでしたが、小沢さんの戦略は、戦術的には労組を効果的に使う。選挙がある場合当然のことですが、しかしそれだけではいけないということで、労組が時代を意識しないとだめだということで、特に自治労、日教組の幹部の頭の中が固いと。特に県の幹部はそうなんです。中央はそうでもない。そこで私に声がかかって、とにかくうちの幹部は頭がガチガチだから、頭の中に手を入れて柔らかくしてくれといわれまして、小沢さんもやってくれと。自治労、日教組については既得権を公に返還するという気持ちがなければ、もう労働組合なんかには協力せんぞという緊張の関係の中でやったんです。いまだから言えることですが。
私は自民党所属の国会議員だったんですよ。そのまわりには、一番保守的な、自民党の国会対策をしていたような人。それから私を育ててくれた人たちは、例えば前尾茂三郎さんとか、林与一さんとか自民党をつくった人たちです。私は自民党そのものです。その私に日教組にいって抗議しようというんですから、えらい目にあったことがある。彼らも変わろうとしていました。もう少し時間が経てば、健全な労働運動、既得権を返還しようというそういう動きはでてきますよ。

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