記事
- 2010年08月12日 20:00
【BLOGOS対談】片山さつき氏「やっぱり資本主義のルールでやるしかない」
9/14片山:できないということです。予算は通ってもお金は足りません。
池田:その問題はいつ頃?来年の通常国会の前に問題になりますか?
片山:ですから、なんらかの形で補正をするんでしょう。あるいは、当然社会保障費は補正を組むことを前提にしてやっていますから、秋口になると足りなくなるんで、そういう法律上必要な補正をやるかどうかですよね。そうなった時に、国債を追加発行するということになると、予算は通るけど国債は通らない。まあ補正は臨時国会で出さずに、通常国会で出すと思うんですよ。そうすると通常国会の冒頭でその問題になるので、言われているのが解散するか握って通させてよ、という1月解散か予算を通す前にそれをお約束して4月解散。1月、4月の政局はあるのかと言われているんですよね。
池田:この問題は国会の最大の焦点になる可能性があるわけですね。
片山:最大の焦点でしょう。
池田:まあ先の話を置いておいて……。さっきの社会保障費で、1.3兆円の自然増を認めるという話が出ましたけど、まあ自然増とは言っても小泉政権の時に抑制しようということで毎年抑制の方針を出していたわけですよね。それが、今年別枠で自然増を認めちゃうということになった。
片山:私はね、抑制はある程度限界に達してきたとは思うんですよ。無理に切ることによって、障害者の法律なんかも不用意に厳しくして、あとで直している。一から必要なものは必要と認めて、そこにいくらでも国債発行したら国が持たないから、どこかで国民にご負担をお願いしましょうという議論をしようとしたんですね。だから自民党はブレずに財源の問題を一緒に取り上げたんですよ、民主党がそこに途中から乗ろうとしてきた。菅さんが…。でも理由付けが良く分からなくて、ブレる。そこで議論が止まっちゃった。
ついこの前の国会では与野党協議をおっしゃっているが、私は与野党協議ウエルカムですよ。これは国のための「救国戦線」として、どっちの党がという問題じゃなくて国が破産しないほうがいいわけですよ。老後安心できる社会保障が必要なわけですから。ここで見ていらっしゃる世代はもうすでに後期高齢者になっている方はあまりいないと思うが、これから日本国民として生きて働いていてどういう老後で引退したいかですよね。
私は今回、独居老人が所在不明になっている比率がここまで高い日本を見て、われわれ自民党も保守政党ですけど、親子孫が全部同居して面倒を見るというモデルを真ん中に据えるのは無理だと思います。
全国を選挙で回ったとき、中高年の女性から軽費で入れる安心な老人ホームを作ってと。子どもはあてにならないし、嫁さんの世話になるのも気兼ねするし。ただ今は高いから、そういう(安い)ところがあれば私たちは安心できるか、それだけやって、とすごく言われたんですよ。そして気の合う同年代の友達同士で旅行に行ったり、歌を歌ったり、盆踊りをしたりしたほうがいいと。気兼ねする上に狭い部屋に押し込められているうちに居所が分からなくなって、年金やお祝い金だけが子どもに来ていた。しかも驚くことにお子さんが70代ですよ。日本にモラルがあったといわれる時代に教育されている世代。今の子達じゃないんですよ。だから、それはもう無理なんですよ。一番安全にお歳をとっていたのが施設に入っていた人。完璧に医療もあって、何歳かも分かっている。そういう状態が20〜30年続いている。みんなが安心でいるためにはお年寄りの面倒は社会がみるしかないと思いますよ。
逆に子どもの面倒は家庭ですよ。生まれた以上年をとることからは逃げられないけど、結婚するかどうか子供をつくるかどうかは本人が選択する。
池田:結局、予算の問題って社会保障の問題が圧倒的に大きいんですよね。
片山:圧倒的ですよ。
池田:考え方を変えないと、自民党も谷垣さんが絆とかおっしゃっているけど、できればいいんですけど……。
片山:絆は大事ですよ。でもそれはもうね、モデル的な同居世帯ってやってなかった。しかも立派な人達がやってなかった。だから、国民の数%で非常に所得が高くて、立派な家があるとか、地域でお役をやっているような方は体面もあるからそうだろうけど、そういう方ですら、子どもが一人っ子あるいは2人兄弟で両方嫁に行った。無理ですよ東京は。
池田:社会保障の考え方を変えないと、もう今まで通り、特に民主党がやっているような、子ども手当をばらまくようなやり方はもう明らかに……。



