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【BLOGOS対談】片山さつき氏「やっぱり資本主義のルールでやるしかない」

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池田:前回の対談のときも、片山さんがおっしゃっていたけど、小泉さんとか飯島さんととか竹中さんとかですね、かなり名人芸というか……。

片山:でも、そういう過去の話をいつまでも言っていても仕方がありませんよ。もう終わった人、引退した人なのですから。だから、今からやりたいことがあってやるなら、政府の仕組みに対する、ものの決め方に対する経験があまりにもない。しかも40、50になってその経験がないと、急にはできないということです。だから小沢氏がおととしに大連立を考えるときに、「政権担当能力がない」とおっしゃったのは、その点では当たっていたんではないですか。

池田:これは一体どうすればいいんですかね?

片山:まあ、でも去年の衆議院選挙で民主党が勝って、連立して政権を作っているんですからこれで予算を作るんですが、この経済対策が大事なときに本当に成長分野にお金を振り分けることができにくそうなので、それを危惧しています。こうなったら、野党のわれわれにも言わせて頂いて、予算修正をしない国ですがよその国はしているので予算修正させていただきたいですね。

池田:それはつまり財務省原案が出た後?

片山:国会が予算委員会に行ったらですよ。

池田:このまま8月31日に概算要求があって、例年通り行くと考えていいんですか?

片山:行かせるんじゃないですか。問題なのはこの予算に野党側としてわれわれの言い分が全部通らない限りは、反対になる。予算は優先権が衆議院にあるので、すんなり通るのですが、膨大な国債を発行しなければならないですね。
ここに財政法の抜粋がありまして、「国の歳出は公債または借入金以外の歳入をもってその財源としなければならない。ただし公共事業費等々な国会の議決を出た金額の範囲内で、公債を発行できる」とあります。これが建設国債ですね。この規定で国債を発行する場合はその償還の計画を国会に提出していろとなっている。これが4条国債。そうじゃなくて、特例国債の場合はいちいち法律が必要なんです。

池田:いわゆる赤字国債ですよね。

片山:はい。今赤字国債のほうが多いんです。今回も膨大な赤字国債を出すことになって、その法律は予算じゃないんです。だから衆議院に優先権がなくて、参議院でわれわれが反対すれば、予算はできてもその財源が通らないから国債が発行できない。だから年度の途中で資金がショート(不足)する。その問題の重要性に気がついていない。これがものすごく効いてきます。

池田:それは結構深刻な問題ですよね。

片山:私はどっかで連立を求めてくると思いますね。どういう形にしても、そうじゃないと、だってねえ……。

池田:あとは衆議院で3分の2をとって、もう一度再議決するやり方。

片山:そうですね。今は衆議院は3分の2ありませんからね。

池田:その手段を探る可能性もあると。その辺はこれから国会の攻防、つまり予算自体は通せても関連法案のほうを通せない。

片山:そうすると歳入がない。国際市場での信任が非常に落ちるし、これはやってはいけないこと、あってはならないことですね。それは分かっているでしょうし、そういうレクチャーも受けていることでしょうから、新しい党首、あるいは菅さんの続投が高いから、菅さんが責任ある国家運営、財政運営をするときに誰に頭を下げるかにかかっているんではないですか。

池田:少し難しい話なので整理しますが、要するに予算案そのものは衆議院が優先するので参議院で否決されても通る。実は赤字国債は法律を通さないと通らない。赤字国債を起債できないなら、当然予算成立しないわけで、実は予算案にも参議院にも可決が必要になるということになる。衆議院の3分の2で再可決するか、それとも参議院で大連立、政策協議をして自民と民主が合意しないと予算が実質的に通らないと。

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