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【BLOGOS対談】田原総一朗氏「民主党を負かしたのはマスコミ」

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池田:僕も全く同じ印象を受けました。鳩山さんから菅さんが政権を預かった時点では、非常に支持率が高く、彼もそれを背景に今後は増税もできるだろうと考えた。自民党も10%と言ったし、どさくさ紛れにできるだろうと。僕もその判断自体は政治的には間違っていなかったと思います。


田原:マスコミは誰もが賛成していましたからね。

池田:ところが、朝日、読売、産経も増税やむなしという論調だったのに、世論調査をやると、先月の半ば頃からガクっと落ち始めた。「これはなんだ?」ということになって、急にバタバタしはじめた。

田原:菅さん自身は良いと信じて言ったわけだし、支持率が落ちると、慌てふためいてしまった。「これはどうしたんだ?」って。

池田:僕もそこが不思議だったんですよ。

田原:しかも、共犯関係にあったマスコミも言いたい放題で、民主党をボロクソに言っている。

池田:確かに都市部と地方の違いもありました。しかし、もうひとつの理由として、同じメディアの中にも大新聞の社説や論説の人と別のレベルがあったと考えています。今回の対談はタブーがないのではっきり言えば、同じメディアの中でも、ワイドショー、夕刊紙やスポーツ新聞は、圧倒的に増税に反対でした。でも、こちらのメディアの方が見ている人が多い訳ですよ。

田原:彼らは一般の国民・庶民の目線を持っている。ところが、大新聞や放送局は完全に上からの目線なんです。

池田:菅さんが接していた永田町エリートの世界では、消費税アップも仕方がないと思っているかもしれない。私たちは昔テレビ局にいましたが、テレビ局での仕事と政治は似ているような気がします。お客さんが何千万もいる。つまり、まったく想像のつかない大人数のお客さんが相手となるため、どこに焦点を合わせてメッセージを発信したらいいのか分からない。政治にもそういった面があります。政治家は、永田町の記者クラブに向けて発信したらいいと思ってると、実はその下に、タブーなしで言うと、日本の視聴者層はある種のピラミッド型になっているようです。でも、永田町や霞ヶ関にはごく僅かに高いレベルの人がいるかもしれないけれど、下に行けば行くほど、所得税と消費税の違いが分からない人が、何千万といるんですよ。

田原:そんな彼らだって、不況だという事実は分かっている。ところが、新聞社の論説や記者は不況だと分かっていない。だって彼らは給料も高いし、待遇だっていい。

池田:そうそう。この状況で給料が下がっていない。

田原:新聞やテレビがナンセンスだと思うのは、「派遣がどうした」、「非正社員がどうした」とわめいているけれど、自分たちは正社員で給料も高いんですよ。彼らは銀行員の給料が高くて、しかも非公開だと糾弾している。でも、言っているお前等のほうが給料は高いし、非公開じゃないかと。

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