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本人が語る「森高千里」というジャンル誕生の経緯


森高千里が語る自身の転機

 J-POPの歴史を変えた孤高の歌姫、森高千里(48)。アイドルとミュージシャンの境界をまたぐような“森高千里”としか言いようのない特異な存在──。ほかの誰でもない独自の存在に至った“誕生の秘密”を、まず本人に訊いてみると、笑いながらこう振り返った。

「簡単に言えば他に道がなかったんですよ(笑い)。デビューしたきっかけがCMのオーディションで、女優・タレント・歌手といろいろな仕事が決まっていて、歌番組でもアーティストみたいな感じを漂わせてて。自分でも何をどうしたらいいか不安でしたね」

 転機となったのはデビューから約3か月後。渋谷のライブハウスで行なった初ライブだった。

「わざわざチケットを買って足を運んでくれることが衝撃的でしたし、私のパフォーマンスに反応して盛り上がってくれるわけじゃないですか。とにかくその空間が楽しかった。私がやりたいのはライブなんだと、はっきりわかったんですよね」

 仕事を歌手に絞り、ライブをやるために自分はどうあるべきか──そう考えるようになった瞬間、森高千里が目覚めた。また彼女のスゴいところは、そこから誰も歩いていない道なき道を進んだ点だろう。

「いや、だからアイドルにもアーティストにも寄せられなかったんですって(笑い)。

 アイドルっぽい可愛らしさが出せるわけもなく、かといってその道一筋のミュージシャンには敵わない。それでも歌を歌いたいならどうすればいいのか。何かのジャンルに縛られず、その時々で、やれること、面白そうなことをやって来た感じです。

 その結果、周りから、『森高千里というジャンルだね』って言っていただくようになったんです(笑い)。でもそこから詞を書くようになったり、曲に深く関わるようになったことで、どんどん楽しくなりました」

●もりたか・ちさと/歌手。1969年4月11日生まれ、熊本県出身。1987年「NEW SEASON」でデビュー。「17才」「私がオバさんになっても」「渡良瀬橋」ほか代表曲多数。1999年から育児のため活動を制限し、2011年からライブを再開、徐々に活動を広げる。今年のライブ「TOMORROW NEVER KNOWS」は3会場で開催。10月6日に昭和女子大学人見記念講堂で「ザ・森高」ツアー(1991年)、10月11日にZepp DiverCityで「ROCK ALIVE」ツアー(1992年)、10月12日に同会場で「LUCKY SEVEN」ツアー(1993年)のセットリストを再現する。

聞き手■高橋浩之、撮影■木村晴

※週刊ポスト2017年7月21・28日号

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