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イスラム国(IS)からモスル解放

イスラム国(IS)を壊滅に追い込むため、いくつかの国が共同で闘いを進めていますが、住民を人間の盾にしたりして、難航していました。

イラクのアバディ首相は、10日夜(日本時間11日未明)、過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点だった北部モスルの奪還作戦の完全勝利を宣言しました。

アバディ首相は、「我々には安定と再建、残党を駆逐する任務が残っている」と国民に団結を呼び掛けた、と報じられていました。

しかし、前線司令本部のイラク軍大尉は、11日、「ISの残党は旧市街の一部に立て籠っており、戦闘は続いている」と述べています。

フランスなどは戦闘の勝利を讃えていますが、アメリカはトランプ大統領が自分のおかげで奪還できたと自画自賛しているようですが、アメリカとしての正式な表明は、まだないようです。

ISは、農業や鉱工業も行い、安定した収入が入るようにし、戦闘員に給与や手当を支払っていました。

モスル奪還によって、収入源は減少させられたということですが、ISは今もシリア東部の油田の6割を掌握していて、イラクやシリアで戦闘を継続する余裕はまだ十分にあるとみられています。

解放されたモスルは、長期にわたる戦闘で、町は破壊されています。

インフラ再建、宗派や民族を分断された国民の和解など、復興への道のりは険しい、と伝えられています。

また、これから、ISを追い込む作戦は、ISが首都としてきたシリア北部ラッカに移る、とのこと。

モスルの開放によって、ISの求心力が低下して、ラッカの奪還に弾みがつきそう、とのこと。

しかし、シリア内線に関与する多くのステークホルダーの思惑が複雑にからんでいて、ISからの解放後等について容易に合意できる状況では、ありません。

また、「国家」の運営に失敗したISは、過激思想とテロを世界の各地に拡散し、次々に事件が起きています。

フィリピン南部ミンダナオ島では、ISに忠誠を誓う武装集団と国軍の先頭が続いています。

ロシアと中央アジアからは、数千人がISに参加したとみられ、そのIS戦闘員が中東から帰郷して、勢力を拡大する懸念があります。

アフガニスタンでも、IS系勢力の活動が活発化しているとのこと。

ヨーロッパでも、インターネットで過激思想に染まった人によるテロが続発しています。

ネット上のテロ関連の情報を自動的に発見する技術の開発等が、今後重要になってくる、とみられています。

ISが、これだけ勢力を拡大した基にある、貧困や移民の問題、宗教や民族にからむ問題など根本にあるものの解決に、長い視野で取り組むことが大事だと思います。

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