記事
  • S-MAX
  • 2017年07月13日 08:14

バッテリーのいらない携帯電話が実現!ワシントン大学の研究者がプロトタイプを開発し、デモムービーも公開――Google Faculty Research Awardsなどが資金提供

リンク先を見る
バッテリーの要らない携帯電話が実現!ワシントン大学の研究者が開発
ワシントン大学は5日(現地時間)、同大学の電気工学科およびポール・アレンコンピューターサイエンス・エンジニア スクールの研究チームがなんとバッテリーのいらない携帯電話を開発したとお知らせしています。

コンピューター機器関連の学会「ACM IMWUT(Association for Computing Machinery on Interactive, Mobile, Wearable and Ubiquitous Technologies)」が7月1日に発行したプロシーディングに詳細な論文が掲載されました。

このバッテリーのいらない携帯電話は、最大約9.4m離れた基地局から発せられたRF(無線周波)信号からマイクロワットの電力を収集できるような仕組みを設計したということです。

リンク先を見る
自然環境中から電力を得る試みはこれまでにもさまざまなものがありましたが、多くは電力が非常に小さく、今回開発されたバッテリーのいらない携帯電話でもさきほどのRF信号から得られた電力だけでは継続して駆動するためには電力が足りません。

そこで、さらに米粒ほどの小さなフォトダイオードを組み込んでいます。これにより、フォトダイオードに光が照射されると、光起電力効果により起電力が発生します。この特性を用いてさらなる追加の電力を得ることで、バッテリーなしで連続的に動作できるバッテリーフリーの携帯電話を実現したとのことです。

この携帯電話は約3.5μWの電力を消費して、約15m先のカスタム基地局と通信することができたと発表しています。実際に以下にも掲載したデモ動画を確認すると、今回開発した携帯電話からダイヤルを行うと、カスタム基地局へ通信を行っています。すると、カスタム基地局側でSkypeのダイヤル発信を行い、大学構内の電話機へ発信しています。大学構内の電話に出ると、今回開発した携帯電話と通話が行えていることが確認できます。

今回、ワシントン大学の研究チームが取り組んだテーマは夢の広がる非常に興味深いものです。子どもの頃、電池がいらない電話なんていうものを想像したという経験がありましたが、まさか本当に実現するだなんて思いもよりませんでした。

今後この研究が発展すれば、昔描いたSFチックな世界に一歩近づけるかも知れませんね!なお、本研究は国立科学財団とGoogle Faculty Research Awardsによって資金提供されているということです。


動画リンク:https://youtu.be/5f5JJTmbO4U

記事執筆:YUKITO KATO

あわせて読みたい

「携帯電話」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    立憲民主党は代表が交代しても共産党との「共闘」を検討すべきだ

    田原総一朗

    12月03日 09:02

  2. 2

    思い通りにならなければ批判?企業の「毅然とした対応」を求める人々

    赤木智弘

    12月03日 13:15

  3. 3

    渡航の自由を「要請」で制限する憲法違反(未遂)。日本政府の「要請グセ」は大問題だ

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    12月03日 09:30

  4. 4

    オミクロン株出現で米中対立の最前線となったアフリカに眠る「血のダイヤモンド」とは

    木村正人

    12月02日 11:56

  5. 5

    新体制で雰囲気も明るくなった立民 タブーだった消費税勉強会にも参加OKに

    田中龍作

    12月03日 09:16

  6. 6

    「ZOOM」をめぐる商標バトル 終わりが見えない戦いに

    企業法務戦士(id:FJneo1994)

    12月03日 09:31

  7. 7

    アベプラ出演で化けたテレ朝・平石直之アナ “ポスト田原総一朗”の討論番組を期待

    宇佐美典也

    12月02日 12:00

  8. 8

    きな臭いウクライナと台湾問題 ウクライナがNATO加盟ならロシアとの関係は致命的に

    ヒロ

    12月03日 11:22

  9. 9

    飲食店が売っているのは「料理」ではなく「笑顔」

    内藤忍

    12月02日 14:57

  10. 10

    見据える必要も出てきたプーチン後のロシア - 岡崎研究所

    WEDGE Infinity

    12月02日 14:37

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。