7月2日の都議会議員選挙、小池知事が代表を務める都民ファーストの会が圧勝。
都議会自民党は現有議席の半分にも届かない23議席の大惨敗。
そして、小池知事VS自民党の構図の中で、存在感を示すことが出来なかった民進党は選挙前に多くの議員、候補が離党し、都民ファーストの公認もしくは無所属での推薦となった上に、現有議席の確保にも至らない5議席に留まるという情けない結果になりました。
告示前は自民党と都民ファーストのどちらが第一党を獲得するかが焦点であった事を考えると、告示後に地殻変動が起こって地滑り的に都民ファーストが勝ったというよりも、自民党が負けてしまう結果になったのだと感じます。
その原因は、都政とはおよそ関係のない、豊田真由子議員の「このハゲ〜」という秘書への暴言暴行に始まり、下村博文都連会長への加計学園ヤミ献金、稲田朋美大臣の「自衛隊としてお願いします」発言などが大々的に報じられたことが大きかったと思います。
そして、極め付けは、選挙戦最終日に初の街頭演説を行った安倍総理に対して、集まった聴衆から「安倍辞めろ」の大合唱が沸き起こり、総理が逆ギレして「こんな人達には負けられません」と言ってしまったことも大きな影響をもたらしたと思います。
この秋葉原での街頭演説、共産党等が組織を動員して抗議をさせたとツイートした著名人もいたようですが、実態は全く異なっており、共産党も労働組合の連合もその他普段から政治に関わっているような市民は選挙最終日でそれぞれが応援している候補の応援が忙しく、総理の演説どころではなかったはずで、秋葉原には自然発生的に多くの安倍政権に不満を持つ方々が集まって来たのだと思います。
つまりは、これが今の一般的な国民の意識なのではないでしょうか?
森友学園に加計学園という二大疑惑に対してキチンとした説明を果たさない、憲法や法律を無視した驕り高ぶった安倍政権に対しての不満が限界を超えてきたのだと思います。
この選挙の結果は安倍政権の終わりの始まりに必ずなっていくと確信しています。自民党内から安倍おろしの動きが出て来ないようでは日本の政治は益々危うくなってしまいます。