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- 2017年07月02日 17:37
「投票整理券が届かない」。選管の対応は?
2/2余りに無責任な選挙管理委員会の対応
話は前後するが、今回、「投票整理券」が届かないことに疑問を抱いた筆者は目黒区選挙管理委員会に電話した。最初に電話口に出て来た男性に事情を説明すると「担当者に変わります」。
30秒ぐらいして、担当者という男性M氏が電話口に出てきた。
「電話を変わりました。どのようなお話でしょうか」。
筆者は、自らの住所や名前も告げぬまま
「実は、投票整理券が届いていないんです。どうなっているのかと思い連絡しました」。
そう告げると、電話口のM氏は
「そうですか。こちらは出しているので、郵便局の配達事情もあるかと思われます。届けたかどうかは郵便局の方に問い合わせてもらわないと。もしかしたら戻って来ているかもしれませんので、お調べすることは可能です」。
何、言ってんだ、この人は?
「要するに、選管は出しているんだから、その後のことは郵便局にお問い合わせくださいってことですか?そもそも郵便事情と言いますが、投票日は明日ですよ」
「(小声になって)そうですね…」。
そこで、筆者はM氏の対応について疑問をぶつけた。
「まず理解できないのは、私がこうして連絡していますが、あなたは私が、どこの誰なのか分かっているのですか?私は、最初に出た方には、大まかな(住所の)地名と苗字は言いましたが、あなたには何も言っていませんよ。どういうことですか?」
「はぁ」
「どこの誰だかもわからない。もしかしたら、目黒区の住民ではないかもしれません。民間だったら、どこでも最初に尋ねますよ。ところが本人確認もしないで、(投票整理券は)出しました、郵便事情もあるかもしれない、って言うのは事務的だし、余りに無責任なのでは?」
「ですから、お調べすることはできます、と…」。
「いやいや、単なるクレーマーだと思われてしまったら困りますが、本来は、まずどこの誰だかを聞いて、ただいまお調べしますとか何とか言うのが担当者としての行動じゃないのかと?」。
「ですから、お調べすることは…」
「それは分かりました。でも、これは投票整理券ですよ。それが届いていないって言われて、何も感じないのですか?個人情報という観点でも問題がないとも言えません。それに、他人が悪用したらどうなるとか…」
「その場合は、犯罪ですから警察の方の捜査になります」
「待って下さい。届かなかったら郵便局、不正に利用されたら警察って、それはそうでしょうけど、目黒区の選挙管理委員会というのは、有権者に対してそんな対応ばかりしているのですか?」
結局のところ、話は堂々巡り。着地点も見い出せず、何で「投票整理券」が届かないかも分からないまま、モヤモヤ気分で電話を切った。

BLOGOS編集部
実はいい加減な日本の選挙
Twitterの反応では「郵便局内の物量が多くて捌き切れない。配達員不足。もしかしたら配達員が隠したか捨てた」という意見から、それぞれの都市、地域での対応を詳しく記してくれる方もいた。しかし「(投票整理券が)届いていないという連絡は結構届いているよう」とも。もちろん投票には行った。
投票所で事情を説明し宣誓書を書くと、担当者が「問い合わせてみます」。その間に投票用紙が発券され投票を済まして、帰ろうとしたら「ご本人様の確認が取れました」。
アレレ?今、確認が取れたの? もう投票は済んじゃったよ。
日本の選挙は厳格だと思っていたが、実は、それほど厳格なものではなかってことかもしれない。甘い。いい加減。緊張感が乏しい。ま、弁護士出身の防衛相・稲田朋美先生の発言を見てもわかる。
そう考えたら、「投票整理券」が届かないぐらいのことなんて自治体の選管からしたらいつもの話。大した問題ではない、一部有権者の戯論(たわごと)だという程度の認識なのだろう。
- 渡邉裕二
- 芸能ジャーナリスト
芸能ジャーナリスト。静岡県御殿場市出身。松山千春の自伝的小説「足寄より」をCDドラマ化し(ユニバーサルミュージック)、その後、映画、舞台化。主な著書に「酒井法子 孤独なうさぎ」(双葉社)など。



