- 2017年07月02日 11:42
なぜスナックは潰れないのか?成功するコミュニティ5つの要素
2/2その人だけのストーリーが、体験消費の価値を上げる
他にはこの話が気になりました。
"僕の場合、お客さんがぐっと近くに来てくれるようになったのは、曲のセットリスト(当日歌う予定の歌を一覧にしたもの)を書いた、手書きのボードを掲げてからです。" https://t.co/YXZbhhepCF
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
"この、通りかかった人が素通りできないような、つっこみどころを自分の中にどれだけ作れるか。この発想が功を奏しました。" https://t.co/g05NumlknE
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
"お客さんがギターケースにお金を入れる理由が、「歌が上手だったから」という表層的なコンテンツ起因ではなく、「心が揺れ動いたから、通じ合ったから」という感情起因であれば、松田聖子さんにも勝てるかもしれない。" https://t.co/3uEjriwK3l
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
"観客は、演者と自分との距離の近さを実感できたとき、今までになかった感動を味わい、より濃いファンと化します。" https://t.co/tUMvJvaCuL
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
"他人に強制されるのではなく自分から行う消費は、そこに主体性があるため、ポジティブで温かい感情が伴いやすいと思っています。これが、SHOWROOMが大事にしている、「前向きな課金」です。" https://t.co/tvzaqaHCXs
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
最初3つの引用は前田さんが小学生の時に弾き語りをして稼いでいた話。当時からPDCAをしっかり回していたんですね。私にとっては「小学生なのに弾き語りで必死に稼いでいたのか!」ということ自体はそんなに刺さらなくて(こういう話が刺さる人はもちろんいると思う)こういう本質を見抜くのがすごいなと感じました。「通りかかった人が素通りできないような突っ込みどころ」とか、インターネットでもそのまま言えることです。
クオリティではなく、心が動いたから課金する。その場合の課金は、比較対象がないので、そのお客さんにとっては松田聖子のライブ5,000円よりも、前田さんがお客さんのために覚えて1週間練習してくれた「赤いスイートピー」の方が価値があるわけです。
実は私も女性を口説く際に、人生で一度だけ「自作の恋愛小説」を作ってプレゼントしたことがあります。これは人によっては気持ち悪いと思われるでしょうが、それが自分なりの真剣な気持ちの示し方でした。結果としては、結構喜んでくれたとは思いますし、お返しに似たようなモノをもらいましたが、やはりとても嬉しかったですし、今も大切にしています。
もちろんこの「自作の小説」は高値で販売したわけではないですが、「オーダーメイドが圧倒的な差別化になる」ことを身をもって実感した例でした。
ビジネスに話を戻すと、「どうすれば相手の心に刺さるか」というのを逆算する発想が今後ますます求められます。成熟社会においてはモノでの差別化がどんどん難しくなるため、ストーリーが売れるということは今までも十分に語られていることですが、そのストーリーを「オーダーメイド化」するところまでいけると、価値が相当に上がるので、高価格での消費が実現します。むしろ、ただのストーリーだと陳腐してしまい「どこかで聞いた話」として、片付けられてしまうようになるかもしれない。
2年半前に「感情課金」に関する記事を書きましたが、「その人だけの特別な体験」をいかに演出できるかが今後さらに重要といえそうです。ある種Instagramも、課金ではないものの、インスタグラマーにとってはInstagramが特別な場所になっていて、そこでたくさんの「いいね!」がもらえることは、それ自体が彼女たちの体験消費となっており、ゆえに中毒になってやめられなくなるのでしょう。
前田さんは「SNSの次はLIVEが来る」と言っていますが、國光さんなどネット業界でもタイミング的に2017-2018年はLIVEという時期にさしかかってきており、日本国内では2018-2019年が本格的にLIVEサービスが普及していくと私は読んでいます。
その先駆けとしてSHOWROOMは投げ銭モデルでの課金も成立しており、構造的には利益率が高いモデルとして将来的に利益がそれなりに上がりそうだなと感じています。
LIVEサービスはまさに「路上弾き語りライブ」と構造が似ているので「その人だけ」に対する体験を提供しやすい。インスタライブを開催するユーザーが増えてきていますが、インスタライブ上でのフォロワーとのコミュニケーションとか、「その人とだけの体験」がまさに生み出せます。ラジオでリスナーのお手紙を読んでくれる感じ。そういった「公開上でのパーソナルなコミュニケーションの価値」が今後さらに上がっていくと思う。
長くなりましたが、私が「人生の勝算」を読んで学びとしてさらに思考を深めたという点では、上記のような感じです。
こうしたコミュニティ論や体験価値論以外も、「ビジネスにおける人を好きになる能力の重要性」とか、汎用的で腑に落ちる話も多かったです。UBS時代の話とか、面白かったですね。
記事で触れたのはほんの少しで、記事の8割くらいは私の話だったのでw ぜひ続きは本を読んでみてください。こうやって、感想を記事にすることが、インプットの質を高めることにつながりますから、書評を書くことは「自分のために」オススメですね。



