- 2017年07月02日 11:42
なぜスナックは潰れないのか?成功するコミュニティ5つの要素
1/2例の箕輪マンが編集の、SHOWROOM前田さんの人生の勝算。金曜夜にサクッと読みました。
前田さんとは一度ランチをご一緒させていただいたので、直接聞いたお話もありましたが、SNSに次にライブストリーミングが来るという話と、自身の体験から設計したコミュニティサービスとしてSHOWROOMという観点が私にとっては興味深かったです。
若手栽培マンがこの本を読んで、俺も仕事に燃えてやるぜ!とモチベーションを上げられそうな観点では、藤田晋さんの「起業家」的な効用もあるといえるでしょう。特に「自分のコンパスを持とう」という話は、万人に刺さって良いと思います。
本稿では前田さん曰く「秘伝のタレ」だという、コミュニティサービス論について、本書を引用しつつ、考えを深めていきたいと思う。
☆梅木が考える「人生の勝算」を読んだ方がいい人
・コミュニティサービスに高い関心がある人(実益性的にマスト)
・起業家物語に心を動かされたい人(サプリとしてのエンタメ)
・同年代のトップランナーから刺激を受けたい30歳前後の人
なぜスナックは潰れないのか?コミュニティには「余白」が必要
まずは本書から何点か引用します。
"第一に、人がスナックにお金を払う背景には「ヒト」が深く関わっていること。第二に、「モノ」ではなく「ヒト」が消費理由になる場合、そこには「絆」という対価が生じているので、ちょっとやそっとではその価値が消滅しにくい、" https://t.co/UO3w3PDksx
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
"コミュニティを作る上では「余白」が重要になります。そして、スナックにおいては、ママ自体が、確かな余白として設計されています。 ママは若くてきれいな女性である" https://t.co/vZLYb3WXFb
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
"コミュニティが深まる要素として、前述の①余白があること、②クローズドの空間で常連客ができること、以外に、③仮想敵を作ること、④秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること、⑤共通目的やベクトルを持つこと、の三つがあります。" https://t.co/MSXCJfWa9o
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
"こういった自分たちだけしか知らないルールやコンテクスト、いわゆる「共通言語」が出来上がると、コミュニティはより強固になっていきます。" https://t.co/x3O7VQ7Jdr
— 梅木雄平 (@umekida) 2017年6月30日
私自身がコミュニティビジネス好きであることは、読者の皆さんならご存知でしょう。私は一見、冷たいように見えて身内には優しいんですよ。大勢に愛想を振り撒けないだけで…
コミュニティサービスの原体験がありまして、何度か紹介したことがありますが、私は6年前にソーシャルアパートメントというシェアハウスのマーケティングをしていました。実際に自分で住んでいたこともありましたし、コミュニティという付加価値に強い関心を持ちました。当時年収300万円なのに、独り暮らしの8.7万円の祐天寺の部屋から上野毛の10.4万円の部屋に引っ越しました。年収に対しての家賃が高いよw
しかしその貧乏な時代の私が家賃を上げてでも入居したいと思うほど「面白そう」というコミュニティの価値があったのですね。
その後ご存知の通りUmeki Salonというオンラインサロンを作って早5年が経つのですが、コミュニティには「賞味期限」があるということを経験上知っていました。常連も固定からされ、新規参入しにくくなっていきます。Umeki Salonでも実際にそういう悩みを抱えており(マンネリ気味です)どうにかしたいなあと思っていました。
これからのUmeki Salonを設計する上でも、コミュニティが深まる5つの要素の話は非常に興味深く、整理してみたくなりました。Umeki Salonで当てはめてみると
1.余白:梅木自身の不完全さ
2.常連客:きむしんさん、けんすうさん、田端さん、國光さんなど
3.仮想敵:TechCrunch?
4.共通言語:栽培マンなど(これはTheStartupでもそう)
5.共通ベクトルや目的:ここが弱いかなあ
こんなとこかな。スナックは本書での説明もある通り、ママが最大の資産であり、食べ物や飲み物は大したことないし、店も狭いので家賃も大してかからない。銀座のクラブや西麻布のラウンジよりクオリティは低いはずです。しかし、「人間的な」コミュニケーションがあるという点が魅力で、ママの不完全さこそが最大のコンテンツである。
要は、完璧な人よりも突っ込みどころがある人の方が、コミュニティ運営に向いているのではないかというのが前田さんの仮説。自分を客観的に分析するのはなかなか難しいのですが、私は突っ込みどころが多く、愛されキャラであると言われることがたまにあるので、コミュニティ運営者としての素養はあるのでしょうね。
モノのクオリティが大したことない分、お客さんに頼ったりするとか、愛想よく接することで、「居心地の良い空間」や「何か有益な情報を得られそうな空間」にすることが大事なのでしょう。「スナックうめき」に改名しようかな。
このコミュニティが深まる5つの要素と、スナックの事業資産が「人のつながり」であるがゆえに潰れにくいという話を聞いただけでも、本書を読んだ価値がありました。



