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- 2017年07月02日 10:35
45〜48議席で圧勝の都民Fの中心は元自民、元民進、それともあの人?議席と同時にリーダー選出が重要
1/2都民ファーストは45〜48議席で圧勝になりそう
いよいよ東京都議会議員選挙が明日7月2日に投開票となる。都議選については5月時点のデータ分析で1ヶ月前に『【東京都議選大胆予測・全候補者選挙区別一覧】自民が第1党。都民F+公明過半数届かず、民進は激減か』(https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashiryohei/20170605-00071725/)を書いたが、その後の小池知事の代表就任など都民ファーストの追い風と、さらに国会での加計学園・森友学園の問題、共謀罪の審議と自民党の支持率が下がり、さらに都議選告示後も防衛大臣などの失言、所属議員の暴行問題など自民党にとってはこれでもかとマイナス要素が続き、一気に都民ファースト圧勝の方向となっている。
主要マスコミや政党などによる世論調査においても都民ファーストは45〜48議席と第1党になるデータが出ている。
一方で、自民党は39〜41議席に留まりそうだ。
簡単に言えば、自民党が減らした議席を全て都民ファーストが持っていく方向だ。
民進党は自民党の敵失を生かすことなく3〜4議席と激減の公算が大だ。
明るい話題といえば、唯一、武蔵野市選挙区の松下玲子 元都議がこの逆風にも関わらず定数1議席の激戦で自民党、都民ファーストを倒して、議席を取りそうだということだろうか。
以前のコラム『「小池新党」は蓮舫民進党が急接近でいいのか…? 都議会自民党と全面対決へ』(https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashiryohei/20161215-00065494/)で「民進党の元都議に至っては、「希望の塾」に入らなかった者が、「あなた以外はほとんどが希望の塾に入っているが大丈夫なのか?」と指摘されるほどの状況になっているという。」と紹介したが、松下玲子元都議こそがまさにこの唯一、希望の塾に入らなかった人だ。
こうした志を貫いた政治家が有権者から認められるというのは、まだまだ政治も捨てたもんじゃないなと思う。
この武蔵野市の戦いは、今後の民進党にとっても大きな可能性になるのではないかと思う。
公明党は21〜23議席の方向で、全員当選できるかが注目になりそう。
共産党は当選ラインの前後にいる議員が多く、最後の状況によって伸びる可能性もあり9〜16議席といったところになりそう。
生活者ネットはなんとか1議席は確保できそうな情勢だ。
いずれにせよ、選挙情勢は最終局面になってきており、当日の天気も気になるところだが、都政史上もっともドラスティックな選挙にするためにも、これまで投票に行かなかった皆さんが投票に行くことに期待したい。
都民ファーストの原点は「かがやけ」と「7人の侍」だったはず
都民ファーストは今回の選挙で公認50人、推薦が元民進党8人を含めて無所属12人、公明党が23人、生活者ネットワークが1人の36人となっている。公認のほか推薦のうち無所属の12人を含めた62人のうち、冒頭で紹介したように45〜48人が当選することになりそうなわけだが、一方で、そのほとんどが新人になる。
有権者の皆さんからすれば「既存の政治を変える!」という思いであるので、むしろ望むところでもあるのだろうが、今後の「都政改革」を本当に進めて行くためには、核となる経験者も重要になってくる。
政党としての都民ファーストの会については、代表の小池百合子知事、前代表の野田数幹事長などが中心となって行くのだろうが、少なくとも都議会議員による会派についてはそういう訳にはいかない。
現在、都議会会派である「都民ファースト 東京都議団」を構成するのは音喜多駿都議(33・北区)、上田令子 都議(51・江戸川区)、両角穣 都議(54・八王子市)、山内晃 都議(48・品川区)、木村基成 都議(47・世田谷区)の5人。
幹事長は音喜多都議が務める。
思い返せば、小池知事が都庁に初登頂した時に迎えた都議は、たった3人だけだった。
今回、45〜48人近い当選が出ると言われている都民ファーストだが、この段階であらためて原点となった都知事選の際から小池知事を応援してきたのは、誰だったのかは確認しておきたいと思う。
当時、かがやけTOKYOだった音喜多駿都議(33・北区)、上田令子 都議(51・江戸川区)、両角穣 都議(54・八王子市)の3人の都議と、小池知事の衆議院時代の地元で支えた7人の侍、今回の候補者で言えば、本橋弘隆 元豊島区議(55・豊島区)、尾島紘平 元練馬区議(28・練馬区)、村松一希 元練馬区議(36・練馬区)だ。
都議会第1党という形になったとしても、こうした功労者たちには、しっかりとその中心においてもらいたいものだと思う。