偽計業務妨害、名誉毀損で告訴を検討
では、なぜ本日急に皆様にお声がけをし、記者会見をすることにしたのか。それは皆さんご承知の通り、現在都議会議員選挙の終盤に入る、大事な時期であるからであります。
今日の記事の見出しでも「安倍側近で都議選の司令塔」と書いてあると。私も都連会長として、先頭に立って、選挙戦を前に戦っているわけでありますが、このようにまったく事実に反する記事が、この大事な時期に掲載されること自体、選挙妨害。その目的だと受け止めざるを得ません。
特にこの記事は、私の事務所の内部文書を文書ではなく、デジタルデータで入手した点に 大きな関心を持っています。
記事では、「Excelの入金リストのデータ作成者と報酬時期などを確認した」とあることから、週刊誌が入手したのは内部文書のデジタルデータであるようであります。そうすると事務所のパソコンに入っているデジタルデータを持ち出せるのは、事務所内部にいたものと考えざるを得ません。
本件記事の中には、事務所関係者と称するものが、いろいろと証言をしております。先日、「週刊文春」の記者が会館事務所に取材に来た際、事務所のスタッフとのやり取りの中で、内部情報を漏らしているのは、昨年、私の事務所を退職し、現在自民党以外から都議選に立候補した私の元秘書であることを認める発言がありました。
この元秘書については、いろいろなマスコミ報道で、「退職したのは事務所の金を使い込んだからではないか」という報道がありますが、その通りです。
元秘書は否定をしているようでありますが、本人が書いた上申書がありますので、元秘書の発言がウソであることは明白です。
この上申書に書かれておりますが、「もし元秘書が退職の経緯や理由について事実と違うことを言うなどして、事務所として対外的に説明をしなければならなくなった場合には、元秘書がサインした上申書を公開しても構わない」と了解をもらっておりますので、ご覧になりたい方は配布いたしますので、ご覧になって頂きたいと思います。(※資料を配る)
配布した「上申書の本人のサインが、自分のサインではないと主張している」という報道もありましたので、もう一枚、退職届にサインした筆記を見ていただければ、同じ筆記であることが明らかだということが、お分かりになると思います。
二枚目の退職届というのは、私設秘書から公設秘書になったときのもの。これは平成25年12月31日付けで私設秘書を退職して、その後公設秘書になったときのサインということで、一枚目のサインと同じサインだということは、一目瞭然であると思います。
ただ重要なのは、元秘書が退職した理由は、金の使い込みだけではなく、実は事務所のパソコンを、この元秘書が隠したことも退職の理由だったからです。退職する際、この元秘書からパソコンを隠し、業務を妨害した事実について上申書の中で謝罪させていますので、上申書を確認をして頂きたいと思います。
週刊誌に内部情報を提供したのが、誰であるのか。現在、特定できませんが、今後、週刊誌が入手したのが事務所のパソコンに入っていたデジタルデータであったとするなら、内部の犯行である可能性が強く、パソコンを一時隠し持っていたこの元秘書にも大きな疑惑を持たざるを得ません。
いずれにしても、週刊誌が入手した入金リストや日報がデジタルデータで漏洩したことが判明いたしましたので、警察か検察に偽計業務妨害などの刑事事件として告訴すべく現在弁護士に相談しているところであります。
また、「週刊文春」についても、都議会議員選挙の真っ最中に、このような記事を掲載すること自体が選挙妨害であり、また内容が名誉毀損にあたると考え、告訴の準備をしているところでございます。私のほうからは以上です。
下村氏は、記者からの質問を受けた後に、改めて時間を設け、現在が東京都議会選挙の投票日直前であること強調。
選挙運動に集中したいとして、「もしまだ疑問の点があれば、選挙が終わった後に説明する。マスコミの皆さんにはご協力をお願いいたします」と 配慮を求めた。