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- 2008年03月03日 12:00
【MiAUの眼光紙背】インターネット政策に先進ユーザーの視点を
2月25日に、「インターネット政策懇談会」の第1回が開催されました。基本的には昨年行われていた、「ネットワークの中立性に関する懇談会」の次にあたる懇談会だと言われていますが、それに加えて、インターネットに関わる様々な政策について、議論が行われるのだと言われています。
現在、インターネットを含む通信・放送政策に関する研究会は、数多く行われています。それだけ多くの課題があるともいえますが、あまりに多すぎて、全体像を誰も把握できなくなっているのも事実です。たとえば、通信・放送の融合、コンテンツ流通の促進、重要通信、ネットワーク中立性、携帯電話、IPv6、エトセトラエトセトラ……。
この研究会は基本的には中立性とIPv6への移行を中心に議論するということですが、平行する研究会の成果を取り込みつつ、ある程度まとめる形でも議論を行うということですので、期待しているところです。ただでさえ省庁間でバラバラに議論がされているのに、省内でもきちんと情報共有がされていない、というのではどうしようもないですしね。
さて、このような議論がなされるのは望ましいことと思っているのですが、1点、私たちとしては気になっていることがあります。中立性議論のコスト負担の話や、IPv6移行に関する話などでは、どうしてもユーザーが関わってくるはずです。特に、中立性の方では、ヘビーユーザーには超過課金をするのもやむを得ない、というのが一般的に結論としてでてきやすい状況があります。
その考え方自体が一律に悪いとは言いませんが、これらの議論は、なぜかサービス提供側の論理として検討がされているように思います。アクセスラインの事業者とか、ISPとか、モバイル事業者とか、その辺りの方々の意見ですね。委員の構成を見ても、学識関係者と主要事業者がほとんどです。
しかし、本来的にこれらの議論は需要側、ユーザー側の視点を欠いてはいけないのではないでしょうか。特に、私たちのようなヘビーユーザー、先進ユーザーの視点です。最近はこれらの研究会に、消費者団体の代表が入っていることがありますが、あくまでも一般の、ライトユーザーの方ということが多いのが実情です。
インターネットの発展はヘビーユーザーが色々な利用法を考え、実行することによってなされてきた部分というのもあるはずであり、そういう視点を入れることで、インターネットの発展を止めることなく、よりよい結論が生まれる可能性もあると私たちは考えるわけです。
幸いなことに、研究会の第1回では、複数の委員から、ヘビーユーザーの代表にも参加をしてもらうべきだという意見や、デマンドサイドの考え方を取り入れるべきだ、という意見がでてきたという話を伺いました。是非、事務局の総務省の方には、実現していただきたいと思っているところです。
今回の懇談会は、ヘビーユーザーの視点を入れるという意味でも、転換点になる場になれば良いな、と思っています。今後の動きに注目していきましょう!
(真紀奈)
プロフィール:
MiAU 2007年設立。ネット上の世論を集約し、政策提言などを行う団体。著作権法関連の動きについて、ネットユーザが意見表明するためのサポートを行っていくことを目的として設立された。
公式サイト:MiAU
眼光紙背[がんこうしはい]とは:
「眼光紙背に徹する」で、行間にひそむ深い意味までよく理解すること。
本コラムは、livedoor ニュースが選んだ気鋭の寄稿者が、ユーザが生活や仕事の中で直面する様々な課題に対し、「気付き」となるような情報を提供し、世の中に溢れるニュースの行間を読んで行くシリーズ。バックナンバー一覧
現在、インターネットを含む通信・放送政策に関する研究会は、数多く行われています。それだけ多くの課題があるともいえますが、あまりに多すぎて、全体像を誰も把握できなくなっているのも事実です。たとえば、通信・放送の融合、コンテンツ流通の促進、重要通信、ネットワーク中立性、携帯電話、IPv6、エトセトラエトセトラ……。
この研究会は基本的には中立性とIPv6への移行を中心に議論するということですが、平行する研究会の成果を取り込みつつ、ある程度まとめる形でも議論を行うということですので、期待しているところです。ただでさえ省庁間でバラバラに議論がされているのに、省内でもきちんと情報共有がされていない、というのではどうしようもないですしね。
さて、このような議論がなされるのは望ましいことと思っているのですが、1点、私たちとしては気になっていることがあります。中立性議論のコスト負担の話や、IPv6移行に関する話などでは、どうしてもユーザーが関わってくるはずです。特に、中立性の方では、ヘビーユーザーには超過課金をするのもやむを得ない、というのが一般的に結論としてでてきやすい状況があります。
その考え方自体が一律に悪いとは言いませんが、これらの議論は、なぜかサービス提供側の論理として検討がされているように思います。アクセスラインの事業者とか、ISPとか、モバイル事業者とか、その辺りの方々の意見ですね。委員の構成を見ても、学識関係者と主要事業者がほとんどです。
しかし、本来的にこれらの議論は需要側、ユーザー側の視点を欠いてはいけないのではないでしょうか。特に、私たちのようなヘビーユーザー、先進ユーザーの視点です。最近はこれらの研究会に、消費者団体の代表が入っていることがありますが、あくまでも一般の、ライトユーザーの方ということが多いのが実情です。
インターネットの発展はヘビーユーザーが色々な利用法を考え、実行することによってなされてきた部分というのもあるはずであり、そういう視点を入れることで、インターネットの発展を止めることなく、よりよい結論が生まれる可能性もあると私たちは考えるわけです。
幸いなことに、研究会の第1回では、複数の委員から、ヘビーユーザーの代表にも参加をしてもらうべきだという意見や、デマンドサイドの考え方を取り入れるべきだ、という意見がでてきたという話を伺いました。是非、事務局の総務省の方には、実現していただきたいと思っているところです。
今回の懇談会は、ヘビーユーザーの視点を入れるという意味でも、転換点になる場になれば良いな、と思っています。今後の動きに注目していきましょう!
(真紀奈)
プロフィール:
MiAU 2007年設立。ネット上の世論を集約し、政策提言などを行う団体。著作権法関連の動きについて、ネットユーザが意見表明するためのサポートを行っていくことを目的として設立された。
公式サイト:MiAU
眼光紙背[がんこうしはい]とは:
「眼光紙背に徹する」で、行間にひそむ深い意味までよく理解すること。
本コラムは、livedoor ニュースが選んだ気鋭の寄稿者が、ユーザが生活や仕事の中で直面する様々な課題に対し、「気付き」となるような情報を提供し、世の中に溢れるニュースの行間を読んで行くシリーズ。バックナンバー一覧



