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一生懸命な人ほど自分を"卑下"してしまう

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■朝起きられない人は根性なしではない

ケース3:「早起きができない」
Cさん(45歳・男性・エンジニア)

●悩みの声

「長時間残業を減らさなければ精神的にも肉体的にもつぶれそうです。連日の深夜帰宅で家では家族と話す時間も取れません。さらに土日のどちらかは出社する状態。ノルマを果たせと社員に命令する会社は、その一方で『残業が多い』と文句を言う。早起きをすればうまくいくと考え、平日は朝5時起き、7時出社に挑戦しています。でも、どうしても布団から出られず7時半起き、9時出社になります。どうすれば早起きができるようになりますか?」

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◎筆者の解説

Cさんの悩みは「早起きしたいのに、できない」です。ちゃんと朝起きられないのは根性なしだから、と自分を責めているのです。でも、本当に解決しなければならない問題は、「残業が多い」「長時間残業から脱却する」という2点です。

「なぜ、残業が多いのでしょうか?」

私がこう質問すると、Cさんは「同僚からの仕事の依頼を断ることができない」、「『期待に応えたい』『がっかりされたくない』という気持ちがあり、つい過剰品質の努力をしてしまう」と答えました。

周りから拒否・批判されることを必要以上に恐れている思考が見えてきました。「自分に自信がない」と自己評価が低いことで、他人の評価に振り回されるという悪循環です。

他人の目を気にする人は「残業体質」

クリティカル・イシューを解決するには、「自己評価をどのように改善するか?」が重要になります。自己評価が低い人は、他者からどう評価されているかを過剰に気にしてしまい、それが過剰な仕事を生み出す傾向があります。

Cさんの場合、自分はダメだ、無力であるという自己評価を修正しました。その結果、過剰に自分を貶めることがなくなり、同僚への納期交渉などでも適切に調整できるようになりました。働く時間は3時間も短くなりました。すべての悪循環の源は、自己評価の低さだったのです。

■対症療法では悩みの根本的解決はできない

以上、3人のコンサルティングの事例をご紹介しました。

このように、クリティカル・イシューを突き止め、深層に何があるか探ることが習慣行動を改善する鍵となるのです。逆に、表層的な悩み(上記の例で言えば、お酒がやめられない、早起きができない)への対症療法に終始していると、いつまでたっても根本的な問題解決には至りません。

たとえば、「資格の数が足りない」という強迫観念に陥り、資格マニアになっていく人がいます。すでにたくさんの資格を取得しているのだから、自信をつけてもいいはずです。「自分はなぜ、そんなに資格が欲しいのか。何を不安に思っているのか」。そのことを掘り下げなければ、本当の問題は解決されません。

もし、あなた自身にも「続かない」「やめられない」という懸案事項があれば、その悩みの深層を探って自己分析し、クリティカル・イシューが眠っていないか、確かめてみてください。

(習慣化コンサルタント 古川 武士)

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