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IS指導者の後継者問題?

ISの指導者al baghdadi については、ロシア軍がその攻撃で死亡した可能性が高いと発表し、ロシア外務省もこの見方を表明していましたが、ロシアのテレファックス通信は改めて、ロシア軍の話として、彼が死亡したことは100%間違いない(どうも100%間違いない、などという表現を聞くと、我らが同盟国の大統領のことを思い出しますが!!)と報じた由です。

他方、有志連合軍報道官は、彼が死亡したという明確な証拠を有していないとして、留保する姿勢を示したとのことです。

ただし、彼も生きていようがいまいが、al baghdadiにシリア及びイラクの状況に影響を与える力はないとしている由。

確かにモースルから脱出した後、方々に逃げ隠れしていたal baghdadi にはもう情勢をお一句変える力は残っていないかもしれませんが、やはりそこはISという狂信的な集団で、中東を超えた影響力を有しているグループの指導者の動向は大きく注目されるところで、al arabiya net はすでにその後継者問題が持ち上がっていると報じています。

同ネットは、al baghdadi の確実な後継者とされるただ一人の人物はいないが、過激派に詳しい専門家の間では、彼の側近の2人の元イラク軍(サッダムフセインの軍隊)の将校が、最有力候補であるとみているとしています。

一人は、iyad obeidi で50歳代で、ISの国防大臣をしていた人物で、もう一人はaiyad jamili で40歳代でISの治安責任者をしていた由。

彼らはいずれも2003年(ブッシュのイラク戦争の年だが)にISに加盟したとされるがjamaliのほうは、一時イラク軍が殺害したと発表したが、確認されていない由。

記事はさらに、彼らはal baghdadiの側近のabu ali al anbari,abu umar al sishani ,abu muhammad al jaulaniの死後、最有力人物となったとしている。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2017/06/24/ضابطان-من-جيش-صدام-مرشحان-لخلافة-البغدادي.html
http://www.alquds.co.uk/?p=743053
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2017/06/23/التحالف-الدولي-لا-دليل-ملموس-على-مقتل-البغدادي.html 

この種の過激派グループでは指導者のカリスマ性が、組織の大きな力の源泉であることが大きく、例えばアルカイダではその創始者オサマ・ビン・ラーデンの指導力と影響力には絶大なものがあり、彼の死後その後釜に座った、アイマンザワヒリの指導下では、アルカイダ本体の活動が大幅に低下していることが指摘されています(その代わりといっては何ですが、「アラビア半島のアルカイダ」とか「マグレブイスラム諸国のアルカイダ」等周辺地域の派生組織が活発になって、むしろ有名になっている)。

ISの場合、al baghdadi の個人的カリスマ性がオサマビンラーデンと比べてどのくらい、大きな役割を果たしたのか不明ですが、いずれにせよ、ISでも指導者の後継問題が生じていることは間違いなさそうです。

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