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ドル全面安、FRB年内追加利上げに懐疑的な見方根強く=NY外為

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し下落、1日としては3週間ぶりの大幅な下げとなった。足元のインフレ指標が弱く、米連邦準備理事会(FRB)が年内追加利上げに踏み切れるか懐疑的な見方が根強い。

主要6通貨に対するドル指数は0.35%低下の97.248。

ユーロ/ドルは0.44%高の1.1198ドル。ドル/円は約0.1%安の111.25円。

ただ、この日は主要な経済指標もなく、商いは低調だった。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場ストラテジスト、オマー・エシナー氏は「今週は経済指標の発表が少なく、主要ペアは総じて値固めの展開となっている」と述べる。

原油先物の持ち直しを背景に、ドルは資源国通貨に対してもおおむね売られた。豪ドルは対米ドルで0.5%高の0.7575米ドル、ニュージーランドドルも0.3%高の0.7288米ドルとなった。

一方、ポンドは3日続伸し、対ドルで0.4%高の1.2725ドル。イングランド銀行(英中銀)のフォーブス金融政策委員が前日、ポンド安がインフレに持続的な上昇圧力をもたらすと懸念しており、利上げの根拠が増しているとの認識を示したことが支援した。

週始めには、労働市場の引き締まりで賃金が伸び、インフレも再び2%の目標に向かい始めるとのダドリー米ニューヨーク連銀総裁の発言がドルを支援した。

この日は、セントルイス地区連銀のブラード総裁がインフレ率が確実に目標の2%に向かうとの一段の確信が得られるまで追加利上げを見送るべきと述べる一方、クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、最近の物価の伸び低迷は一時的として、インフレ鈍化により年内の追加利上げが阻止されてはならないとの考えを示した。

だが市場関係者は、最近の経済指標が総じて下振れしていることから、FRBによる年内の追加利上げに懐疑的な見方を示している。

朝方発表された6月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.1と、市場予想の53.0を下回り、昨年9月以来の低水準となった。6月の米サービスPMI速報値は53.0で、同様に予想の53.7に届かなかった。

半面、5月の米新築一戸建て住宅の販売戸数は年率換算で前月比2.9%増の61万戸と、予想の59万7000戸を上回った。

コモンウェルスのエシナー氏は「年内追加利上げというFRBのスタンスは、指標に裏付けられる必要がある」と話す。

CNEグループのフェドウォッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物相場は12月米利上げの確率を49%織り込んだ水準となっている。

(表はロイターデータに基づいています)

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