- 2017年06月22日 12:28
【読書感想】女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと
2/2 この本で、西原さんは自身の半生について語っておられます。
仕事をして、お金を稼いで食べていくためには、どうすればいいのか?
やらないうちは、何とでも言えるんですよ。
「あの監督はダメになった」「あのマンガは面白くなくなった」、いくらでもディスることができる。
たまにいますよね。ゴールデン街とかで、いまだにくだまいてるおっさんが。
根拠のない自信は、人をいっぱしに何者かになったように錯覚させるから。
要らんプライドをへしおられて、目が覚めてからが本当のはじまり。
じゃあ自分にできるのは何なのか、初めて次の一歩を具体的に考えることができた。私は、芸術がやりたいわけじゃなかった。
私がやりたいのは、何でもいいから絵を描いて、食べていくこと。
だとしたら、最下位の自分にできることは、何なのか。そこで考えた。
それで、私はエロ本に行ったんですよ・
「自分には才能がある」と思っている人たちが、絶対に行かないところにこそ、自分の座れる椅子があるんじゃないか。あの時、どうしてもイラストレーターになるんだって、いつまでもしがみついていたら、今の自分はなかった。
とにかくやってみることと、自分を知ること。そして、不要なプライドを捨てること。
これができれば、「食べてはいける」んですよ、大概は。
でも、こんな「あたりまえのように聞こえること」を実際にやるのは、本当に難しいのです。
娘が反抗期をこじらせてる大きな要因のひとつに、娘が思春期なのに、かあちゃんも朝帰り。やっぱりこれかなと。高須先生との熱愛宣言があるってこと。
こじらせますって、そりゃ。
でもね、こればっかりは、私も譲れない。
私にも、私の人生があるから。
誰かを好きになって、でもうまくいかないこともある。だからって、もう誰のことも好きになれないと思ったことは一度もなかった。傷ついたからこそ、それをわかり合える新しい出会いもあるんだなって。
生きてきて、今がいちばん幸せ。そう言える場所まで、ようやくたどりついた。
ここまで私、よく頑張った。自分、お疲れ! みたいな。
この本のなかでは、西原さんと高須院長との恋愛(と、それをオープンにしてネタにもしていること)について、西原さんの子供たちがどんなスタンスをとっているか、というのも書かれています。
「子供たちはこれまでのお母さんの苦労を知っていて、応援してくれている」というほど、人間の感情はシンプルなものではない、ということに、僕はなんだかすごく安心したのです。失礼な話ではあるんですけど。
西原さんは、こんなふうにも仰っています。
六本木にある外資系のステーキレストランに行ったら、受付からボーイまで全員美男美女。
しかも、お客も外国人が多いから、全員英語が話せるんです。
東京って、美男美女で英語もしゃべれて、やっとこういう店で時給1500円くらい稼げるんだと思ったら、もうやんなっちゃう、どうしようって、泣けてきた。
今って、頑張ったことに対する対価があまりにも安いですよね。
いくら才能があっても、対価が安いんじゃやる気がでない。
そう言いたくなるのもわかる気がします。
ああ、この「頑張ったことへの対価が安い」っていうのは、あるよなあ、って。
みんなが頑張って、レベルアップしようとしていることで、かえって、少しの努力では差がつかなくなっている時代なのでしょう。
これからはAI(人工知能)とも比べられるだろうし。
この本、女の子、あるいは女の子の親は、一度は読んでおいて損はしないと思うんですよ。
全部マネすることはできないかもしれないし、読んで反発するところもあるだろうけど、いつか「あのとき読んでおいてよかったな」って、思い出す、そんな気がします。

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