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【読書感想】女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

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 この本で、西原さんは自身の半生について語っておられます。

 仕事をして、お金を稼いで食べていくためには、どうすればいいのか?

 やらないうちは、何とでも言えるんですよ。

「あの監督はダメになった」「あのマンガは面白くなくなった」、いくらでもディスることができる。

 たまにいますよね。ゴールデン街とかで、いまだにくだまいてるおっさんが。

 根拠のない自信は、人をいっぱしに何者かになったように錯覚させるから。

 要らんプライドをへしおられて、目が覚めてからが本当のはじまり。

 じゃあ自分にできるのは何なのか、初めて次の一歩を具体的に考えることができた。

 私は、芸術がやりたいわけじゃなかった。

 私がやりたいのは、何でもいいから絵を描いて、食べていくこと。

 だとしたら、最下位の自分にできることは、何なのか。そこで考えた。

 それで、私はエロ本に行ったんですよ・

「自分には才能がある」と思っている人たちが、絶対に行かないところにこそ、自分の座れる椅子があるんじゃないか。あの時、どうしてもイラストレーターになるんだって、いつまでもしがみついていたら、今の自分はなかった。

 とにかくやってみることと、自分を知ること。そして、不要なプライドを捨てること。

 これができれば、「食べてはいける」んですよ、大概は。

 でも、こんな「あたりまえのように聞こえること」を実際にやるのは、本当に難しいのです。

 娘が反抗期をこじらせてる大きな要因のひとつに、娘が思春期なのに、かあちゃんも朝帰り。やっぱりこれかなと。高須先生との熱愛宣言があるってこと。

 こじらせますって、そりゃ。

 でもね、こればっかりは、私も譲れない。

 私にも、私の人生があるから。

 誰かを好きになって、でもうまくいかないこともある。だからって、もう誰のことも好きになれないと思ったことは一度もなかった。傷ついたからこそ、それをわかり合える新しい出会いもあるんだなって。

 生きてきて、今がいちばん幸せ。そう言える場所まで、ようやくたどりついた。

 ここまで私、よく頑張った。自分、お疲れ! みたいな。

 この本のなかでは、西原さんと高須院長との恋愛(と、それをオープンにしてネタにもしていること)について、西原さんの子供たちがどんなスタンスをとっているか、というのも書かれています。

 「子供たちはこれまでのお母さんの苦労を知っていて、応援してくれている」というほど、人間の感情はシンプルなものではない、ということに、僕はなんだかすごく安心したのです。失礼な話ではあるんですけど。

 西原さんは、こんなふうにも仰っています。

 六本木にある外資系のステーキレストランに行ったら、受付からボーイまで全員美男美女。

 しかも、お客も外国人が多いから、全員英語が話せるんです。

 東京って、美男美女で英語もしゃべれて、やっとこういう店で時給1500円くらい稼げるんだと思ったら、もうやんなっちゃう、どうしようって、泣けてきた。

 今って、頑張ったことに対する対価があまりにも安いですよね。

 いくら才能があっても、対価が安いんじゃやる気がでない。

 そう言いたくなるのもわかる気がします。

 ああ、この「頑張ったことへの対価が安い」っていうのは、あるよなあ、って。

 みんなが頑張って、レベルアップしようとしていることで、かえって、少しの努力では差がつかなくなっている時代なのでしょう。

 これからはAI(人工知能)とも比べられるだろうし。

 この本、女の子、あるいは女の子の親は、一度は読んでおいて損はしないと思うんですよ。

 全部マネすることはできないかもしれないし、読んで反発するところもあるだろうけど、いつか「あのとき読んでおいてよかったな」って、思い出す、そんな気がします。

fujipon.hatenadiary.com

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