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日本大使館からのデマ情報が原因か――常岡氏、パキスタンから強制帰国

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自由報道協会での記者会見で「真実」の究明を訴える、常岡浩介氏。(撮影/畠山理仁)


 九月一七日、パキスタン国内で取材中のジャーナリスト・常岡浩介氏がイスラマバードの空港内で当局に拘束され、日本に強制帰国させられる事件が起きた。


 常岡氏がパキスタンから日本に送り返されるのは今年七月に続き二度目。しかし、常岡氏が法を犯した事実はなく、正式な強制送還の手続きも取られていない。いわば、“超法規的に帰国させられる不思議な現象”が三カ月に二度も起きていることになる。


「今回は二四時間体制の監視が付き、六日間空港内に拘束されて入浴も許されませんでした。雨漏りする空港はドブネズミが走り回り、蚊にも刺され放題な不衛生な環境。その結果、デング出血熱に感染して帰国後一週間入院するはめになりました」(常岡氏)


 常岡氏によると、拘束したのは諜報機関ISI(パキスタン三軍統合情報局)の職員とみられる。


「彼らは『日本政府からの要請であなたを拘束した。日本へ強制送還する』の一点張りでした」


 常岡氏は拘束中に面会にやってきたイスラマバードの日本大使館の職員から「そのような要請をすることはありえない」と告げられた。しかし、結果は理由不明の強制帰国。ビザも破棄されていない。納得できない常岡氏は退院後に外務省領事局邦人テロ対策室を訪れ、今回の経緯を聞いた。


「外務省は拘束中の待遇改善を求めるにとどまったということです。パキスタン側に理由の説明は求めているが、先方からの説明は一切ないとのことでした」


 なぜ政府は抗議しないのか?


「実は昨年四月に私がアフガニスタンで誘拐された際には、イスラマバードの日本大使館から『常岡の狂言である』との公電が出されています。万が一、今回も日本大使館からのデマ情報が発端だとしたら抗議できるはずがない。今後の動きに注目しています」


 真実はどこにあるのか。


(畠山理仁・フリーランスライター、10月21日号)


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