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【読書感想】Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由

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 いまの日本で(そしておそらく、世界の多くの地域で)、携帯電話を肌身離さず持っている人は多いはずです。
 アップルが進めている「アップルペイ」の機能について、著者はこうまとめています。

 アップルペイはクレジットカードと電子マネーをiPhoneに入れて使う決済サービスだ。ひと言でいえば、アップルペイでスマホが財布になる。スマホ1台あれば、IC乗車券、財布や電子マネー、クレジットカードを持たずに電車に乗って街に出かけ、自由に買い物や食事ができてしまう。

 携帯電話1台あれば、財布がいらない生活。
 セキュリティが不安になるところではありますが、著者は、Touch IDという指紋認証を用いれば、決済にサインもいらないし、スキミング被害も防げると指摘しています。
 あらためて考えてみれば、これまでのカード+サインよりも、このほうが安全かもしれません。

 ただ、既存のクレジットカード会社からすると、すべてのお金の流れがiPhone、そしてアップル経由になると、自分たちの権益が脅かされるのも事実です。
 2016年には、アップルペイに対して、アンドロイドペイが始まりました。これは、アップルの「宿敵」グーグルとVISAが協力してつくったものでした。

 アップルは、ユーザーがクレジットカードを利用した場合、アップルペイに参加したJCB、三井住友カードなどのクレジットカード会社から一定の手数料を取る。一方のグーグルは、アンドロイドペイに参加したカード会社からは手数料を取らない。つまり、国際ブランドのVISAやマスターカードの領分は侵さないと約束しているから手を組みやすかったのだ。この違いは、決済サービスに参加するクレジットカード会社にとって大きい。
 ただし、アップルは第5章で述べたように、クレジットカード利用に関係した顧客データを集めることはしない。これに対してグーグルは顧客データを取る。日本経済新聞電子版の2016年8月31日付によれば、グーグルは手数料を取らない代わりに、「利用者の消費行動に関するデータを収集・分析。一人一人に提供する情報や広告の精度をさらに高めることで、収益の柱である広告事業の拡大を狙う」という。
 このように、アップルペイとアンドロイドペイという決済サービスには、対照的な違いがある。

 これはまさに、アップルとグーグルの企業文化の違いを反映しているように思われます。
 さて、どちらが天下を取ることになるのか。

 とりあえず、これを読んで、僕もモバイルのカードを使ってみようかな、という気になりました。
 一度登録してしまえば、あとはものすごく便利になりそうだし、不安だったセキュリティもけっこうしっかりしているみたいなので。

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