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「脱原発」の志は、柔軟にシッカリと――山口県内各地でレインボー大作戦

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光市で開かれた「瀬戸内のめぐみ〜食・物産・そして人」では、上関原発計画をめぐる写真や福島の現状を伝える写真の展示もあった。(撮影/國本悦郎)


「これを政治マターにしたくない。私たちの生存権の問題だから」


 八月二八日、脱原発を考えるイベントを山口県内各地で同時開催する「レインボー大作戦」が実施された。場所は山口市、光市、周南市など一〇カ所、主催者はいずれも二〇〜五〇歳代の女性。大がかりなイベントの動機を問うと、主催者の一人、安部みちるさんから冒頭の言葉が返ってきた。


 安部さんは山口市の寺で「なないろ百貨店」を開催。福島から避難中の方の話を聞く会、風車をつくるワークショップ、県内の物産販売などに老若男女が訪れた。光市の勝津真理さんは「瀬戸内のめぐみ〜食・物産・そして人」と謳うイベントをスーパーの隣接催事場で開いた。山口県の上関原発計画をめぐる写真や福島の最新状況の写真の展示、県内の物産展、祝島のひじき・天草・味噌などでつくる「島ランチ」も好評だった。


 レインボー大作戦に至った背景には県内の状況がある。上関町に原発計画を抱えながら、問題に無関心な人も多かった。福島第一原発事故のあと関心は高まったが、今また忘れられつつある。「もう上関原発はできない」と過度の楽観も感じる。だが国の原子力政策は揺れている。上関原発計画が中止になる保証はない。「それでも国民がしっかりしていれば、原発計画を止めることができる」。安部さんはそう話す。


「出展をお願いした近隣の方から『どう関わればいいか分からなかったけど関わり方が分かった』と言われたり、原発を考える場に初めてきた人がいたり」(勝津さん)と反応は大きい様子。各地の有志相互のつながりもウッスラからシッカリになった。県内の有志が結集でなく分散してイベントをやったので各自が地域の友人に協力を求め、人の広がりもまた拡大した。形は柔軟に変えつつ志は曲げないタフさが山口を熱くしてゆく。


(山秋真・ライター、9月2日号)


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